「この状況を楽しむしかない」 最後まで攻め続けた勝みなみ

グッドルーザー。富士通レディスでプレーオフの末、古江彩佳に敗れた勝みなみだが、さわやかな敗者のままコースを後にした。

お互い「攻め」に徹した2人だけの最終日

◆国内女子プロゴルフ<富士通レディース 10月15~17日 東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県) 6679ヤード・パー72>

 降雨によるコースコンディション不良で最終日中止。36ホールに短縮された大会だが優勝者を決めるため、同スコアで並んでいた勝みなみと古江彩佳による3ホールのプレーオフだけが行われた。ローラーのかけられたグリーンだが、水が浮いてくるのは止められず、ボールの転がりは悪い。冷たい雨と不規則に吹く強い風が襲いかかる。

笑顔でプレーオフに臨んだ勝みなみ 写真:Getty Images

 そんな中でも、勝は3ホールストロークプレーの“タイマン勝負”を、笑顔でスタートさせた。「この状況を楽しむしかないなって思って(中略)気持ちを上げて臨んでいました」と、あくまで前向き。攻めのゴルフを徹底した。

 一歩も譲らない攻撃ゴルフの激突。1ホール目を共にパーとして迎えた2ホール目の17番は、この日182ヤードと長めに設定されたパー3。雨が強くなり、右からのアゲンストも強く吹き付ける中、4番ユーティリティーを握った勝は、左上20メートルに乗せる。対する古江は5番ウッドで左上2メートルにピタリとつけてきた。長いパットを勝は絶妙な距離感で打ってパーとするが、古江はきっちり沈めてバーディーを奪う。

 短期決戦で1打ビハインドのピンチ。それでも勝は最後まであきらめず攻め続ける。3ホール目の18番は、風が弱まったことでグリーンオーバー。難しいラフからのアプローチが残った。

 この大事な場面で、チャレンジを試みる。雨に濡れたラフに沈んだライ。カップまでは下っているラインにロブショットを放った。惜しくもカップをすり抜けてしまったが、6メートルのパーパットを残す古江に重圧をかけるには十分だった。

 しかし、古江は見事にこのパーパットをねじ込み勝負は決まったが、敗れてもなお勝は晴れやかな表情で相手を祝福した。

「(17番の)古江ちゃんのショットが素晴らしかったので、そこが勝敗を分けたかなと思います」と、敗因を口にしたが、お互い、攻め続けての決着は、敗者にとっても大きな収穫となった。18番のアプローチを「自分ではすごいいいアプローチだったかなって思って、挑戦したことに意味があるなと思ったので自分をほめたいと思いました」と、笑顔ものぞかせた勝。

 日本女子オープンで圧勝、一皮むけてさらに成長を続ける姿がそこにある。見据える先にあるのは米ツアー。負けた試合も貪欲に糧にして、勝みなみは進み続ける。

古江彩佳、勝みなみ、渋野日向子と若手実力者が上位で戦った富士通レディースの画像を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2021/10/shibuno_2021fujitsu_GettyImages-1346646630-2-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/furueayaka_2021fujitsu_GettyImages-1347004987-2-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2021/10/katsuminami_2021fujitsu_GettyImages-1347001889-2-150x150.jpg

最新記事