親友のイ・ボミと抱き合い涙
18番グリーンのパーパットを沈めたあと、キム・ハヌルは大勢の仲間に迎えられた。今大会を最後に国内ツアーから引退するため、ホステスプロでもあるキム・ハヌルに大会側が用意していたのは、本人が映った大きな電光掲示板と「15年間お疲れさまでした♪ありがとうキム・ハヌル」のメッセージだった。
多くの選手に囲まれ、花束を渡されると感極まって涙が止まらなかった。親友で同い年のイ・ボミとも抱き合い涙するシーンも感動的だった。
だが、まだ今日で終わったわけではない。キム・ハヌルこの日は1バーディー、1ボギーと耐えるゴルフで2日間を通算1アンダーの27位で予選を通過し、決勝ラウンドに進んだ。
「選手のみなさんが私のために待っていてくれて、本当にうれしいしありがたいです。今日は予選を通って良かったけど、今日で終わりかなという思いもありました。だから本当に頑張りました」
予選落ちすれば日本最後のプレーとなっていたが、明日からの残り2日間はまだ戦える。
「予選を通ったからには残り2日間はしたいことをすべて出し切りたい。ファンの方には笑顔でプレーする姿を見てもらいたいです」
今日は引退する寂しさからの涙を流したが、明日からの2日間は“スマイル・クイーン”らしくファンにとびっきりの笑顔を届けるつもりだ。