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- 惜敗続きの西郷真央にレジェンド・不動裕理が重なって見えるワケ
古江彩佳が逃げ切りで2週連続優勝を飾ったNOBUTA GROUPマスターズGCレディース。逆転での初優勝を狙った西郷だったが、1打及ばず、今季6度目の2位に終わった。惜敗続きの西郷だが、大ブレークへの期待は高い。
不動裕理も初優勝までは惜敗続きだった
西郷真央の初優勝は、またしてもお預けとなった。
トップ10入りを数えてみると、これが17回目。優勝こそないものの賞金ランキングでは堂々の5位にいる。
その実力は、誰もが勝ちたい4日間大会の公式戦、日本女子プロゴルフ選手権、日本女子オープンの2試合で今年はいずれも2位になっていることでも裏付けられている。いつ勝ってもおかしくない。誰もがそう思うが、あと一歩のところで優勝に手が届かない。
これを「また勝てなかった」と落ち込むのか。それとも「今週も優勝争いができた」と前向きな気持ちになるのか。どちらも大切な感情だが、勝てなかった悔しさを糧にするのが一番いいのは言うまでもない。それでいて自信を失わない。難しいことだが、これを続けた者ほど真の強さを身につけることができるのではないか。
いい例が不動裕理だ。2000年から6年連続賞金女王という記録を持つ永久シード選手の不動だが、初優勝までに何度も悔しい思いを味わっている。1996年にプロ入りして、翌97年にデビュー。すぐに賞金ランキング34位でシード権を手にすると、98年には賞金ランキング10位に入っている。この年、トップ10入りが5回。うち2位が2回ある。
初優勝は翌99年終盤の伊藤園レディスだが、それまでに、トップ10入りが14回。そのうち2位が3回もある。今では信じられない話だが、当時は「また惜敗」の文字が、スポーツ紙に何度も書かれたものだ。
初優勝の後の活躍は、改めて言うまでもないが、怒涛の勢いで勝利を重ねた。2000年に6勝して初の賞金女王になると、01年、02年といずれも4勝して3年連連続賞金女王になると、03年には年間10勝という圧倒的な強さを見せる。女子ツアー黎明期とは違い、選手層が厚くなった中での6年連続賞金女王は、この先、塗り替えるものがあるかどうか、という大記録だ。
優勝に手が届かない頃も、不動は師匠の清元登子の教えを守り、ひたすら練習に励んでいた。だからこそ、その後のブレイクがある。
西郷は、今大会前には、師匠の尾崎将司にこんな言葉をもらったと打ち明けている。
「勝つことだけがすべてではないし、常に上位にいられることもすごいことだからもう少し頑張れ」
百戦錬磨の尾崎ならではの励ましの言葉は、西郷から焦りを取り除いた。また一つ「負けた」のではなくまたひとつ「優勝争いをした」。そう思うことができれば、ブレークの日も近いのではないか。
最後の18番まで攻め続けてバーディーを奪い、この日のベストスコアタイの4アンダーで古江に迫った戦いぶりは、そう思わせるのに十分なものだった。
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