伊藤園レディスは古江と稲見が初日から直接対決! ラスト2戦となったシード権争いにも注目

新型コロナウイルスの影響で2年にわたる長丁場となった2020-21シーズン。今週行われる伊藤園レディスを含め残り3戦となり、賞金女王やシード権争いも佳境に突入。注目のポイントをまとめた。

賞金&メルセデスポイント50位以内に与えられるシード権争いも過熱

◆国内女子プロゴルフ<伊藤園レディス 11月12~14日 グレートアイランド倶楽部(千葉県) 6741ヤード・パー72>

 古江彩佳が、連覇で賞金女王タイトルに近づこうと目論んでいる。

伊藤園レディス連覇で賞金女王に近づきたい古江彩佳 写真:Getty Images

 4戦3勝。シーズン終盤に入ってから脅威の勝率で賞金を荒稼ぎ。ランキング首位の稲見萌寧との差を約400万円まで詰めた古江が、今週挑むのは伊藤園レディス。昨年、優勝したゲンのいい大会だ。

 賞金レースについては「あまり気にしていません」と言い続け、目の前の1打に集中する作戦で結果を出し続けている。安定したショットと正確なパッティングを武器に、このメンタルがかみ合っているからこその強さが古江にはある。

 残り試合は今大会を含めて3つ。稲見とは先週も最終日、最終組で優勝争いを繰り広げた末に振り切っているが、今大会は初日から同組で対決する。シーズン序盤を引っ張り、現在はランキング3位の小祝さくらを交えた組み合わせが、どんな風に繰り広げられるのか。手に汗握る戦いが予想される。

 残り2試合となったシード権争いも熾烈を極めている。今季は、賞金ランキングとポイント制のメルセデスランキング(注)が併用され、いずれも50位以内のものが来季の出場権を獲得する。

 まず、賞金ランキングで見ると、50位の浅井咲希と51位のささきしょうこの差は約145万円だ。メルセデスランキングのほうは、50位の林菜乃子が550.63ポイントなのに対し、51位の宮里美香は548.51ポイント。

 1試合で上位に入れば大きく変動する可能性もあるだけに、ボーダーライン近辺の選手たちにとっては必死の日々が続く。

注)メルセデスランキング
JLPGAツアーの各競技の決勝ラウンド進出者に、順位に応じたポイントを加算する。公式競技を除く4日間競技のポイントは、3日間競技の1.5倍。公式競技のポイントは、3日間競技の2倍。USLPGAメジャー競技のポイントは、3日間競技の4倍とする。3日間競技の場合、優勝で200ポイント。4日間なら300ポイント。メジャーは800ポイント。3日間競技で50位なら3ポイント、4日間なら4.5ポイント、メジャーなら12ポイント。

50位前後の賞金ランキング(11月11日現在)
順位 名前  年間獲得賞金
46 李知姫  3532万5169円
47 イ・ナリ 3486万5083円
48 菅沼菜々 3343万7393円
49 有村智恵 3171万6751円
50 浅井咲希 3155万6260円
51 ささきしょうこ 3009万9083円
52 林菜乃子 2990万8258円
53 山路晶  2977万5707円
54 柏原明日架 2953万380円
55 宮田成華  2924万755円

50位前後のメルセデス・ランキング(11月11日現在)
順位 名前  ポイント
46 李知姫  599.06pt
47 有村智恵  584.12pt
48 イ・ナリ  564.23pt
49 菅沼菜々  552.08pt
50 林菜乃子  550.63pt
51 宮里美香  548.51pt
52 河本結  547.75pt
53 大山志保  544.18pt
54 鶴岡果恋  532.83pt
55 浅井咲希  525.20pt

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賞金ランキング50位(3155万6260円)の浅井咲希 写真:Getty Images
賞金ランキング51位(3009万9083円)のささきしょうこ 写真:Getty Images
メルセデスランキング49位(552.08pt)の菅沼菜々 写真:Getty Images
メルセデスランキング50位(550.63pt)の林菜乃子 写真:Getty Images
伊藤園レディス連覇で賞金女王に近づきたい古江彩佳 写真:Getty Images

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