四面楚歌の石川遼をハーバード卒のパックンが擁護「対応に感心しまくる」

e!Golf編集部

2021年11月26日

ツアー

米下部ツアーの予選会から帰国後にラウンドや会食を行ったとして、批判の嵐に晒されている石川遼をハーバード大学卒のインテリ芸人であるパックンことパトリック・ハーラン氏が米国のプロスポーツ選手の例と比較して擁護。

ワクチンを接種したと虚偽の発言をする米スポーツ選手も

「自主隔離破り」とも言える行動を取ったとして、世論の袋叩きに遭ってしまっている石川遼に思わぬ援軍が表れた。

今季はもう試合に出場することができない石川遼。来シーズン開幕までの行動が問われる(写真は2021全米オープン) 写真:Getty Images

 米下部ツアーの予選会から帰国後にラウンドや会食を行ったとして、批判の嵐に晒されている石川遼。国内男子ツアーを主管するJGTOから1カ月の出場停止処分を受け、選手会の副会長も辞任と、まさに四面楚歌の状態だが、お笑いコンビ・パックンマックンのパックンことパトリック・ハーラン氏が石川を擁護した。

 朝日新聞デジタル版で「石川遼が声詰まらせ涙 隔離期間中のコーチらとの練習や会食を謝罪」というタイトルの記事に、識者・著名人としてコメントをつける形で「コロナ関連で批判されている、アメリカのスポーツ選手と比較すると、石川遼選手の対応に感心しまくる」と、むしろその姿勢を称賛。

 ハーバード大学卒の超インテリ芸能人としても知られるパックンは、母国・米国のNBA(米プロバスケットボール)とNFL(同プロフットボール)選手の例を引いて石川の謝罪との差を強調した。

 パックン曰く「NBAのカイリーアーヴィングはワクチン接種を断り続けることで出場停止をくらい、自分中心のチームの足を引っ張っている。NFLのアロンロジャーズ選手は、ワクチン接種しているかのように発言しながら摂取しないで感染してしまった。もちろん出場停止を食うが、その上に批判する人に逆ギレしている」(原文ママ)

 それに比べ石川は立場をわきまえ、誤った行動をしたことを謝罪したとして、同僚の選手やファンに対しても正しい行動を促す効果があるとさえ書いている。

 ワクチン接種に対して、国や所属する組織から強制されることは自由の侵害だと考える人が少なくないと言われ、なおかつ日本のように“世間様”に対して謝罪するような文化はほとんどないと言われる米国。その米プロスポーツ界の問題と今回の石川の不祥事を単純比較はできないが、一度ルール違反を犯した人間はいくら叩いても構わない、という日本の現状に対して一石を投じるコメントではあるのではないだろうか。

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2007年(当時16歳)の石川遼(同年の三井住友VISA太平洋マスターズ) 写真:Getty Images
2009年(当時18歳)、史上最年少賞金王に就いた石川遼(同年のゴルフ日本シリーズJTカップ) 写真:Getty Images
今季はもう試合に出場することができない石川遼。来シーズン開幕までの行動が問われる(写真は2021全米オープン) 写真:Getty Images

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