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- ダイキン2日目から急きょ配信!「ダゾーン」がJLPGAツアーを獲りにいった背景に女子スポーツを取り巻く環境の変化
国内女子ツアーのインターネット中継は「GOLFTV」でシーズンを通して行われることが発表されていたが、これに加え「DAZN(ダゾーン)」も中継することが発表された。その背景には何があるのか?
現在15%の女子スポーツ中継の割合を今後さらに増やす意向
スポーツ専門のインターネット動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」は、3月3日に開幕した国内女子ツアーの2022年シーズンをライブ配信することが急きょ決定したことを発表した。
全38試合中、日本女子オープン及びTOTOジャパンクラシックを除く36試合の予選ラウンド、決勝ラウンドをフルカバーし(開幕戦ダイキンオーキッドレディスのみ大会2日目から中継)、これは先行して配信が決定していたGOLFTVと同条件となる。
ライブ配信が開幕戦の2日目からとなった経緯や、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)との直接交渉なのか、GOLFTVからのサブライセンスなのかといった契約条件については明らかにされていないが、ここに来て国内女子ツアーを中継することになった背景には、世界的な女子スポーツを取り巻く環境の変化があるようだ。
ダゾーンはこれに先立つ3月1日〈DAZNは女子スポーツコンテンツも充実!3月は女性の功績を称える「WOMEN’S HISTORY MONTH」「彼女たちの姿はみんなの力に」DAZNはスポーツで輝く女性を応援しています〉とするステートメントを発表。「DEI」(Diversity<多様性>、Equity<公平性>、Inclusion <包括性>)への取り組みを展開する中で、女子スポーツの地位向上に力を入れており、女子スポーツも男子スポーツと平等に公平に評価・認知される世界をビジョンとして据えているという。
そのため、ダゾーンでは女子スポーツコンテンツの拡充を積極的に行い、現在では配信コンテンツの約15%を占めるまでとなっている。最近では日本初の女子プロサッカーリーグ・Yogibo WEリーグと8シーズンに渡って契約。その他にもUEFA女子チャンピオンズリーグ、WTA女子テニス、FIBA女子バスケットボールなど、女子の花形スポーツを軒並み獲得。今後さらに女子スポーツの占める割合を増やしていく意向だと言う。
その流れの中に、日本国内で最も成功している女子プロスポーツリーグと言っていいJLPGAツアーのライブ配信もあったわけだ。
JLPGAツアーは女子スポーツ地位向上の先頭に立てるか?
2月22日にはサッカー米国女子代表チームが同国のサッカー連盟に対して起こしていた、男子チームと同一の賃金を求める訴訟が歴史的和解。AFP通信が報じたところによれば「協会がチームに2400万ドル(約27億6000万円)を支払い、さらに賃金の平等を約束する」と言う。
女子スポーツ選手の地位向上は世界的な潮流と言っていい。しかし、米国サッカー連盟のように男子と女子の代表チームを同じ団体が運営している場合はともかく、多くのプロスポーツは男子と女子で別の団体が統括している。そうなると、米国の4大スポーツや欧州のサッカーのように、チームやリーグに莫大なカネが集まる男子と“同一賃金同一労働”とはいかないのが現実だ。結局は男子と女子では「商品力が違う」。だから仕方ない、となってしまう。
しかし、現代スポーツにおいてチームやリーグにとっての大きな収益の柱となっている放映権料がもっと女子スポーツにも回るようになれば、少しずつでも状況は変わっていくはずだ。
日本の女子ゴルフに関しては、今や人気において男子に圧倒的な大差をつけている状況であり賞金も潤沢だが、そうした優位な立場だからこそ、女子スポーツの経済的、組織的基盤を盤石なものとして確立する力、そしてロールモデルとして先頭に立つ責任があると言えるのかもしれない。
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