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- 山下美夢有“驚異的リカバリー率85%”の秘密は中嶋常幸に教わった「遊び感覚の練習」
アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI最終日、2打差3位タイから出た山下美夢有は4バーディー・1ボギー。西郷真央に1打及ばなかったものの、上り2ホール連続バーディーと最後まで粘って、単独2位となった。
弱かった上半身を鍛えて飛距離もパーオン率も向上
オフシーズンに課題をしっかりこなし、それが結果につながった。アクサレディス in MIYAZAKIで単独2位となった山下美夢有のプレーぶりからは、それが如実に伝わってきた。
2日間、36ホールに短縮された大会の最終ラウンドに2打差3位タイで臨み、4バーディー・1ボギー。最終組の1組前で同スコアでスタートした西郷真央に1打及ばなかったものの、上り2ホール連続バーディーと最後まで粘って、単独2位となっている。
昨年はKKT杯バンテリンレディスで初優勝するなど、シーズン序盤は好調だったが、後半がいま一つだったのが反省点だ。これを踏まえて、オフにはやや弱かった上半身を鍛えると話していたが、プレーする姿を一目見ただけで、しっかりとトレーニングをしたことがよく分かる。
「縦距離を練習してきたので、それが合ってきた感じです」と振り返った言葉を裏付ける数字がある。まだ3試合しかプレーしていないのであくまでも参考だが、パーオン率が昨シーズンの70.9487%から74.0741%に上がっているのだ。
ドライビングディスタンスは平均232.58ハードから241.00ヤードに伸びており、しっかりと準備を整えてきたことが感じられる。
アプローチの“引き出し“を増やしたことが自信に
昨シーズン、ツアーNo.1だったリカバリー率(70.0127%)にはさらに磨きがかかっている。同じく3試合の平均ではあるが、現在85.7143%でもちろんツアー1位。マネジメント事務所が同じ中嶋常幸の合宿に参加し、「遊び感覚で練習することを教えてもらった」と、アプローチの“引き出し“を増やしたことも自信につながっている。
優勝した西郷とは同じ2001年生まれの20歳。昨年は山下が初優勝したのに対し、西郷は2位が何度もありながら勝てずにいた。だが、その西郷は、今季4戦してすでに2勝している。これに対して「ライバルで良い仲間でもありますが、目の前で優勝されると正直悔しい」と、率直な気持ちも口にしている。今季の目標は「まずは1勝。そして複数回優勝」。西郷の2勝目を目の当たりにした悔しさは、糧になるに違いない。
昨年8月2日に20歳の誕生日を迎えた。20歳の心境を尋ねた時に「人間として成長したい。ゴルフだけじゃなく礼儀とかも考え方もレベルアップして大人になっていかないといけない」と話していた山下。次に優勝スピーチで“大人”を感じさせてくれる日も近いはずだ。
山下美夢有(やました・みゆう)
2001年8月2日生まれ、大阪府出身。2019年にプロテスト合格し、20-21シーズンからツアー参戦。初優勝を果たしたKKT杯バンテリンレディスだけでなく、シーズン16回のトップ10を記録。賞金ランキング13位と、ルーキーにして大きな結果を出した。加賀電子所属。
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