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- “桃子対決”を制した上田桃子が逆転で今季初勝利「自分の日にしたいなと思っていた」
上田桃子が逆転で通算17勝目を挙げた。2打差の3位タイから出て1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで今季初勝利を手にした。
上位に3人の「桃子」が並ぶ珍事も
最終日を首位に2打差の3位タイからスタートした上田桃子。1番パー5で2オンに成功していきなりイーグルを奪取。2番パー3で2メートルのバーディーパットを決めて単独首位に立った。
しかし5番(パー4)のバーディーチャンスでまさかの3パット、ボギーで並ばれた。
「ここから始まりだなと思った。スタートする前からこのコースはバーディーも出るけど、ボギーも出る。難しい流れは1日に1回は必ず来るだろうと思っていたので、5番から勝負だなと、意識していました」
ここ一番での集中力はベテランならではだ。13番パー3を3メートルにつけてバーディー。17番パー5は2打目をバンカーにいれたが、そこから3メートルのバーディーパットを沈めて勝利を決定づけた。
昨年6月に入籍してからミセス初優勝。結婚後も特にやることは変わっていないため、そこに関して気負いはなく、「勝てなくて申し訳ないと思わないですけど、集中して出来る環境には感謝しています。結果で返せたのは良かったかなと思います」と笑顔を見せた。
また、上田にとっては様々な思いが交錯する大会でもあった。
この日の前半には上田のほかに、大里桃子と岸部桃子の「桃子」が3人並んだことでも話題だったが、「3人そろうことで話題にもなり、その中で自分の日にしたいなと今日思っていたのでうれしいです」と語っていた。
さらに米男子メジャーのマスターズ開催週とあって、「寝不足になりながらマスターズを見ているので、やっぱりタイガーはプレーしているとすごいな、と。テレビ見ていたんですけど、それで赤着ようと思いました。3日間ずっと見ていました」と語り、最終日に赤のウェアを着た理由について明かしていた。
そして、同学年の諸見里しのぶが行ったコースセッティングについて、「いいショットにはいいご褒美があるポジションになっていました。それを自分が体験できて良かったし、本人にも終わって伝えられたので良かったと思います」と優勝という結果で語りかけていた。
若手のお手本になるようなゴルフと会見内容は、通算17勝目を手にした上田ならではの貫禄があった。
今季の目標でもある海外メジャー制覇に向け、全米女子オープン(6月2~5日)のエントリーも済ませた。
「いつも全米ではコテンパンにされている。夢のような大きな舞台ですけど、こういう難しいコースで頭を使って頑張っていれば、大きな舞台につながっていくと思います」
35歳になる上田だが、まだ伸びしろはある。
上田 桃子(うえだ・ももこ)
1986年6月15日生まれ、熊本県出身。2005年プロ入り。2007年にミズノクラシックなど年間4勝を挙げ、翌年から米ツアーに挑戦。2021年6月に入籍、今回の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」優勝がミセスでの初勝利となった。ZOZO所属。
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