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- 「米国で戦うゴールが見えなかった」チョン・インジが復活のメジャー3勝目で狙うはグランドスラム
海外女子メジャー第3戦の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」で韓国のチョン・インジが初日から首位を守り完全優勝。メジャー3勝目を飾った。
「ゴルフをやめようと思ったことも」
海外女子メジャー第3戦のKPMG全米女子プロゴルフ選手権の最終日。2位と3打差の首位から出たチョン・インジが2バーディー、5ボギーの75とスコアを落としながらも、初日からの首位を守り、完全優勝を果たした。
2018年10月のKEBハナバンク選手権以来、約3年8カ月ぶりのツアー通算4勝目をメジャーで飾った。しかも、メジャー制覇は3回目と改めて“メジャークイーン”ぶりを発揮した。
一時は、最終組で一緒に回ったレキシー・トンプソンにトップの座を譲ったが、後半16番パー5でバーディーを奪って並び、17番でボギーをたたいたトンプソンを抜き去った。
18番ホールでウイニングパットを決めたチョン・インジの目からは、涙があふれ出ていた。それもそのはず。長らく優勝から遠ざかり、一時はスランプにも陥った。
かつて「つらい時期がいきなりきたのではなく、少しずつ否定的な考えをするようになり、自分で自分を追い込んでいました」と語っていたことがあった。
韓国でプロデビューしてトップクラスの選手として成長し、15年の全米女子オープン制覇で一気に注目の存在となった。そうした期待が重荷に変わり、韓国内ではネット上の悪評の書き込みにも悩まされた時期があった。
19年はプロデビュー以来、最も成績が悪く、20年には自身の進路に悩んだことも打ち明けている。
「スランプに陥ったときはゴルフをやめようと思っていた。(先週)姉に相談したときにも泣きました。米国で戦うゴールが見えないことがしんどかった」
メンタルコーチもつけ、自分と向き合う日々が続く中で得た価値ある優勝。「どん底からの復活劇」を韓国メディアも大きく報じていた。
チョンは、現在5大メジャー中3つを制覇。次なる目標はグランドスラムの達成だ。残りのAIG全英女子オープンとシェブロン選手権で優勝すればグランドスラムとなる。
「メジャー3勝したので、また違う目標ができました。それに向けて努力してきたい」
韓国の選手ではパク・インビが唯一の達成者だが、その偉大な記録に向けて前に進み続ける。
チョン・インジ
1994年8月10日生まれ、韓国出身。2013年6月に行われたKLPGAツアーメジャー大会「韓国女子オープンゴルフ選手権」でプロ初優勝。15年には、JLPGAツアー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」に参戦し、当時の大会最年少優勝記録を更新。同年7月の「全米女子オープン」で、メジャー初出場初優勝を達成。翌年9月の「エビアン選手権」で優勝を飾り、メジャー2勝目を手にした。愛称は“ダンボ”。
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