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全英のクラブセッティング “普段通り”のスミスと“リンクス仕様”のマキロイに明暗
聖地セントアンドリュース・オールドコースで開催された第150回の全英オープン。最終日最終ホールまで優勝を争ったキャメロン・スミスとローリー・マキロイのセッティングを分析すると、勝敗を分けた違いが見えてきました。
スミスは1月から固まったセッティングで全英も臨んだ
全英オープン最終日をトップタイで迎えたローリー・マキロイは、前半を終えた時点で2打差リードの単独トップ。しかし後半に入ると、3位タイからスタートしたキャメロン・スミスが10番ホールからの5連続バーディーで逆転。最終18番ホールでもバーディーを奪ったスミスがメジャー初優勝を飾りました。
この2人の全英オープンでのクラブセッティングを見ると、使用期間の違いに差があったことが分かりました。
2人とも全英オープンではアイアンセットのPWは使わず、46度の単品ウェッジを使っていました。ただし、マキロイは今年6月のRBCカナディアンオープンで優勝したときはセットのPWを使っており、46度の「ミルドグラインド3」は「全英オープン」対策として投入してきたようです。昨年までも48度の単品ウェッジを使うこともありましたが、PWを入れる試合もありました。
一方のスミスは今年の開幕戦セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズから46度の「SM9」を使っています。また昨年以前の試合を見ても、2018年以降はアイアンセットのPWはほぼ使っていませんでした。
さらにアイアン型ユーティリティーにも慣れの差があったと思います。リンクスが舞台となる全英オープンではその試合専用にアイアン型ユーティリティーを使う選手が多くなります。
マキロイもその1人で、この試合では普段の試合で使っている5番ウッドを抜いて、「ステルス UDI」の18度を使いました。こちらは7月にテーラーメイドから発表された新モデルであり、試合で使うのはもちろん初めて。一方、スミスも「ミズノプロ FLi- Hi」という21度のアイアン型ユーティリティーを使っていました。しかし、こちらは「全英オープン」用に投入したわけではなく、今年1月の試合から試合で使い続けています。
つまりマキロイが全英オープン仕様にクラブセッティングを変更したのに対して、スミスはほとんどいつも通りのセッティングで聖地に挑んでいました。そんな使い慣れたクラブが、最終日の「64」というビッグスコアにつながったのかもしれません。
キャメロン・スミスの最新セッティング
ドライバー タイトリスト TSR3(ロフト/10度 シャフト/ベンタス TRブルー6)
FW タイトリスト TSi2 3W(ロフト/15度 シャフト/ベンタス TRブルー8)
FW タイトリスト TS2 7W(ロフト/21度)
UT ミズノプロ FLi-Hi 3U(ロフト/21度)
アイアン タイトリスト T100 ブラック 5I-9I(シャフト/KBSツアー130 X)
ウェッジ タイトリスト ボーケイ SM9(ロフト角/46度、52度、56度 シャフト/KBSツアー130 X)
ウェッジ タイトリスト ボーケイ ウェッジワークスプロト(ロフト角/60度 シャフト/KBSツアー130 X)
パター スコッティ キャメロン 009M プロトタイプ
ボール プロV1x
ローリー・マキロイの最新セッティング
ドライバー ステルスプラス(ロフト/9度 シャフト/ベンタスブラック6)
FW SIM 3W(ロフト/15度 シャフト/ミツビシ テンセイCKプロホワイト8)
UT ステルス UDI(ロフト/18度)
アイアン P730 RORS プロト 3I-9I(シャフト/プロジェクトX 7.0)
ウェッジ ミルドグラインド3(ロフト角/46度、54度、60度 シャフト/プロジェクトX 6.5)
パター スパイダーX ハイドロブラスト
ボール TP5x
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