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- 西郷真央、9バーディーの猛チャージでメジャー最高の3位タイ「何ホールかちょっと欲張った」
アムンディ・エビアン選手権最終日、西郷真央が9バーディー、2ボギーの64で回り、メジャー自己最高位の3位タイでフィニッシュした。
フロントナインもバックナインも攻めに徹した
怒涛の猛チャージで、西郷真央がメジャーの優勝争いに食い込んだ。
アムンディ・エビアン選手権最終日(現地時間24日、仏・エビアンリゾートGC)、西郷は鋭いショットを連発してバーディーを量産する。3、4、6、9番と4つのバーディーを重ねて、フロントナインを終えて通算12アンダー。スコアが伸びない上位をうかがう状況に持ち込んだ。
バックナインに入っても、ボギーも出るものの攻撃の手は緩めない。15番を終えて通算14アンダーとしたところで、後退してきた首位に追いついた。9打差15位からの大躍進だ。
一時は首位に7人が並ぶ大接戦の中、18番でもバーディーを奪って15アンダーで最初にホールアウト。首位タイのまま、残り14人のプレーを1時間以上待った。
混とんとしたままだった優勝争いは、最終的に最終組のブルック・M・ヘンダーソン(カナダ)と、その前で回るソフィア・シューベルト(米)の2人に絞られる。シューベルトが通算16アンダーでホールアウトした時点で西郷の優勝はなくなり、ヘンダーソンが18番バーディーで優勝を決めた。
メジャーで初めてのトップ5入りにも、落ち着いた口調はいつものまま。
「決勝2日間ともいいプレーができた。全力でプレーできたので、そこは評価したいと思います」と自分を褒めた西郷。全米女子オープン、全米女子プロに続くメジャー3試合目で、戦い方も身についてきたことを自覚している。
「今日は何ホールかちょっと欲張ったショットでミスになった」という言葉からは、メジャー優勝への課題も見つけたことがうかがえる。
次のメジャーは2週間後に控えるAIG(全英)女子オープン(8月4~7日、スコットランド・ミュアフィールド)。一回り大きく成長した西郷が、そこでどんな戦いを見せてくれるのか。今から楽しみだ。
他の日本勢も大健闘した。畑岡奈紗、西村優菜の2人がともに5アンダーで回って通算11アンダー15位タイ。「4日間の中で一番ショットがブレてたんですけど、その中でチャンスにつけることができてよかった」(畑岡)「自分は高い球が足りない。必要とされることが多いのでそこを強化したい」(西村)と、それぞれが次につなげる収穫を得た。
古江彩佳もきっちりとスコアを伸ばした。初日首位でスタートしたため、通算10アンダー19位タイの結果は残念な気もするが「ショットもパットもよかったので落ち着いてプレーできたと思います」と、笑顔で締めくくった。次週、そしてAIG女子オープンと続くスコットランドでの試合に向けて意欲ものぞかせている。
ヘンダーソンは2016年全米女子プロに続くメジャー2勝目で、男子も含めたカナダ人として初めてのメジャー複数回優勝。決してショットが良くない中、「メジャーはバックナインが勝負と心に決めていた」という言葉そのままのプレーぶり。
シューベルトと並ぶ16アンダーで最終ホールを迎え、ティーショットを左に曲げながらも、3打目をきっちりと左上3メートルに乗せた。これを沈めてバーディーという最高な形で激戦に終止符を打ち「この先が楽しみ」と笑みを浮かべた。
西郷と並ぶ3位にリディア・コ(ニュージーランド)、キム・ヒョージュ(韓)ら。最終組でプレーしたユ・ソヨン(韓)やネリー・コルダ(米)、コ・ジンヨン(韓)の実力者たちは、通算13アンダー8位タイで大会を終えている。
西郷 真央(さいごう・まお)
2001年10月8日生まれ、千葉県出身。2019年、高校在学中にプロテスト合格。2020-21年シーズンはトップ10フィニッシュが21回と安定した成績を残した。2022年シーズンは開幕戦で初優勝を挙げると、国内ツアーでは出場11試合中5勝と驚異の勝率を記録している。島津製作所所属。
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