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- 左右どっちに切れるか分からない! そんな時は“左打ちアドレス”でラインを読む
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、現在ABEMAツアー賞金ランキング1位の嘉数光倫。「南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント2022」でのパッティングのライン読みです。
嘉数光倫選手の興味深い仕草とは?
7月27日から29日の3日間、ABEMAツアー「南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント」が開催されました。高柳直人選手と通算12アンダーで並び、プレーオフの末、優勝を飾ったのは小木曽喬選手です。2016年の最終戦「Novil FINAL」以来となる同ツアー2勝目を飾りました。

今大会では、最終日に小木曽選手とともに最終組の一つ前でプレーした2人のベテラン、46歳の小林正則選手と53歳の手嶋多一選手にも注目が集まりました。
13年の「日本オープン」チャンピオンでレギュラーツアー通算3勝の小林選手は、初日にホールインワンを達成し、2日目にはパー4のセカンドショットを直接カップインさせるイーグルを奪取。最終日は1アンダーでプレーし、通算9アンダーの7位タイでフィニッシュしています。
また、小林選手と同じく「日本オープン」歴代優勝者(01年)のひとりでレギュラーツアー通算8勝を挙げている手嶋選手。現在はレギュラーツアー、ABEMAツアー、シニアツアーと、3つのツアーで戦う手嶋選手は、2日目にこの日のベストスコアとなる8アンダー63をマークして優勝争いに加わります。最終日は、同ツアーでの27年ぶりとなる優勝が期待されましたが、通算7アンダー、17位タイで大会を終えています。
プレーオフに進出した2人やベテラン2人の活躍で盛り上がった今大会ですが、予選ラウンドで嘉数光倫選手が興味深い仕草をしていたので、紹介したいと思います。
嘉数選手は、17年にABEMAツアー初優勝を飾っているプレーヤー。レギュラーツアーでは19年の「ANAオープン」でプレーオフに進出した経験もあります。今季のABEMAツアーでは優勝はありませんが、単独2位、3位タイフィニッシュなどの成績で、現在同ツアーの賞金ランキング1位を走っています。
そんな嘉数選手が、あるホールのグリーン上、ミドルパットを打つ前のライン読みでこんな仕草をしていました。
ライン読みといえば、ボールの後方やカップの奥、アドレス位置からチェックするのが一般的ですよね。しかし、嘉数選手は、普段ラインを読む方向からだけでなく、レフティのアドレス位置に立ってラインをチェックしていたのです。もちろん、嘉数選手は右打ちです。
いつもと違う方向からラインをチェックしてみる
いつも通りの方法でラインを読み切れない時は、いつもと違う方向からチェックすると、ピュアな感覚になって見えなかったラインが見えてくる場合があります。
プレーの進行に影響が出るほど時間をかけてはいけませんが、どうしてもラインが読み切れない時は、嘉数選手のライン読みを参考にしてみてください。
嘉数 光倫(かかず・てるみち)
1989年生まれ、沖縄県出身。アマ時代は「日本アマ」ベスト16などの成績を残し、12年にプロ転向。19年は「ANAオープン」でプレーオフに進みながら惜敗。レギュラーツアー初勝利はお預けとなったが、シード権を獲得する活躍を見せた。今季のAMEBAツアーでは、7戦に出場し、単独2位と3位タイフィニッシュが一回ずつ。同ツアーの賞金ランキング1位をキープしている。エナジック所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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