今季、男子の視聴率が「裏」の女子を上回ったのは2試合
今、国内ツアーの人気・注目度はあらゆる面で男子に比べて女子が「上」であることは言うまでもないでしょう。試合数、賞金総額、ギャラリー数、そしてテレビ中継の視聴率も。

手元にあるテレビ視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・最終日)のデータを見直したところ、とても面白い事実を見つけたので紹介しましょう。
最近のトーナメント中継はネット配信だけだったり、地上波はなく、BS放送だけという大会も現れ、男女のトーナメントが同時間帯に地上波で中継される週は減っています。
今季、中継時間が1分でも重なった試合は男女各11試合しかありません。もちろん、その視聴率の多くは女子が上なのですが、2試合だけ、男子が女子を上回っています。それは「ANAオープン」と「三井住友VISA太平洋マスターズ」。
このトーナメント名を聞いて、すぐさま「なるほど!」と思った人はかなりの男子ツアーファンでしょう。この2試合はともに石川遼がプレーオフに進んだトーナメントなのです。
前者は石川が最終日に65をマーク。1打のリードでスタートした大槻智春を捕らえ、プレーオフに。しかし、その1ホール目に大槻がイーグルを奪取するという劇的なフィニッシュで、ネット上で大いにバズりました。
そして、その結果、15時~16時25分オンエアの録画中継の視聴率は5.1%。女子ツアーの「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」(16時5分~17時20分、5.0%)をわずかに0.1%上回りました。
後者の「三井住友VISA太平洋マスターズ」(15時~16時54分)は、まだ記憶に新しい、石川がプレーオフで星野陸也を破り、3年ぶりのツアー優勝を果たした大会です。この中継の視聴率は7.4%で、原稿執筆時点(カシオワールドオープン終了時)までの今季男子ツアー最高の視聴率を記録。女子ツアーの「伊藤園レディス」(16時~17時25分、6.4%)を上回りました。