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ミケルソンを欠く「ザ・マッチ」 ノーマンを欠く「ノーマンの大会」 不在が際立たせたゴルフ界の損失
先週の米ゴルフ界は、世紀の対決「ザ・マッチ」と多様な選手たちが集う伝統溢れるチーム戦「QBEシュートアウト」の2試合が開催されたが、それぞれフィル・ミケルソンとグレッグ・ノーマンという創設の功労者を欠いての、どこかさびしい大会となってしまった。
PGAツアーとリブゴルフ協調の道を探ることはできないのか?

ノーマンとPGAツアーの確執の始まりは、もっと以前まで遡る。黄金時代の早い時期から「自分の大会」創設に異常なほどの執着を見せていたノーマンは、89年にシャーク・シュートアウトを創設すると、90年代にはメジャー覇者だけが出場できるワールドツアー構想を提唱。
さらには「米国人でも欧州人でもない僕たちには国や大陸の名誉を懸けて戦うライダーカップのような大会がないのは不公平だ」と主張し、PGAツアーはノーマンの要望を聞き入れる形でプレジデンツカップを創設した。
しかし、ワールドツアー創設に関してPGAツアーと揉めていたノーマンは、腹立ちまぎれに、せっかく創設された第1回プレジデンツカップ出場を直前で欠場するなどして大騒動を巻き起こした。
シャーク・シュートアウトをはじめ、次々に新しい大会やツアーのアイデアを抱き、提唱してきたアイデアマンのノーマンが、そのシャーク・シュートアウトをモチーフにしたリブゴルフのアイデアを最初からPGAツアーに持ち込むなどして両者協調の上で進めることができていたら、今ごろはPGAツアーとリブゴルフが融合する壮大なツアーが創設されていたのかもしれない。
そう考えると、PGAツアーとノーマンの確執が生じてしまった往年の経緯が残念に思えてならない。
こうして振り返れば、PGAツアーの対応や姿勢がミケルソンやノーマンを反PGAツアーへ走らせたという面は、確かにあった。しかし、すべてがPGAツアーのせいだと言うのは、あまりにも一方的で短絡的だ。
むしろ、ミケルソンもノーマンも自分たちのエゴやプライドを優先しすぎた結果、PGAツアーと対立し、反PGAツアーの道を歩み始めたというのが、フェアな見方なのだと私は思う。
たとえ反PGAツアーであっても、静かにその道を歩むのなら「ご自由にどうぞ」というところだった。しかし、まるで積年の恨みを晴らすリベンジのような格好でノーマンがリブゴルフを立ち上げ、ミケルソンが先頭切ってPGAツアーの選手たちを勧誘し、奪い去り、ゴルフ界を混乱させていることは、何より残念である。
創設者を失った先週の2つの大会は、いくら賑やかに繕っても、やっぱりどこかさびしげだった。アイデアマンのノーマンとミケルソンを失ったPGAツアーとリブゴルフとの確執や対立が続く限り、ゴルフファンが心から楽しめるゴルフ界にはならないように思えてならない。
今からでも何らかの形で両者協調の道を探すべきではないだろうか。そうでなければ、ゴルフ界の未来は先細りの一途だ。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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