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- 「私は失敗からしか学ばない人間なので」植竹希望“我慢強すぎる”ゆえのケガから復活 複数優勝を目指す
2022年4月のKKT杯バンテリンレディスで待望の初優勝を飾った植竹希望。もう一段の飛躍が期待されたが、左手首の故障からシーズン後半は思うような成績が残せなかった。植竹に23年の目標を聞いた。
「ガツッと打ち込んだ後、電線が切られちゃった感じ」
2022年に初優勝を飾った植竹希望が、新しいシーズンに向けて大きな目標を掲げている。
「しっかりトレーニングをして、ケガでの欠場や棄権をゼロにしたい。ツアー2勝以上すること。全米女子オープンは最終予選から、全英女子オープンにも出たいです。海外志向はあるので、複数年シードも取りたいです。(複数年シードを取れる国内)メジャーで2勝以上できたらいいな、と思っています」

目標は大きく。そのためにも、オフシーズンの準備に力が入る。
実力者が多い1998年生まれの植竹は、フル参戦2シーズン目となる2022年4月のKKT杯バンテリンレディスで待望の初優勝を飾り、メルセデスランキング22位でシーズンを終えた。もちろん過去最高の結果だが、夏場以降、疲労や故障もあり、思うようなプレーができなかったという反省点もあった。
左手首に筋肉痛のような痛みがあったのに、そのままプレーを続けていたところ、7月の大東建託・いい部屋ネットレディス練習日に「ガツッと打ち込んだ後、電線が切られちゃった感じ」と、追い打ちをかけてしまった。
初日は何とかプレーしたが、2日目のスタート前に棄権。病院に行ったところ筋断裂という診断が下された。
「鈍感なんです。母からよくバカだねって言われる」と自嘲気味に言う。裏を返せば痛みに強いということだが、この後の2試合も欠場を余儀なくされることになってしまった。
「負けてられないな、という気持ちが強いです」
復帰戦となったNEC軽井沢72、その2週後のニトリレディスと2試合で2位タイとなるが、結果が良かったのはここまで。10月の日本女子オープンから5試合連続予選落ちなどもあり、終盤はいま一つの成績でシーズンを終えた。
それでも、植竹はこう明るく話す。「私は失敗からしか学ばない人間なので」。この経験を糧にさらに強い選手になることを誓っている。
「初優勝できて良かったなという気持ちはもちろんあります。でも、10試合中5試合で勝った人(開幕からスタートダッシュした西郷真央のこと)もいるし、最後に7メートルを入れる人(最終戦のプレーオフで上からのバーディーパットを入れて優勝した年間女王の山下美夢有のこと)もいる。負けてられないな、という気持ちが強いです」と、言い切った。
11月末の最終戦終了後には、トッププレーヤーの証である超多忙な日々も経験した。12月中はスポンサー関係の仕事や取材の予定がびっしりと詰まり「11連勤もあったんです」と、目を丸くする。「去年も忙しいと思ってましたけど、こんなにすごいとは」。それだけ期待が集まる選手になったということだろう。
2023年のスタートは、例年通り3月のダイキンオーキッド(2~5日、沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部)から。来シーズンからは2試合目の明治安田生命レディス ヨコハマタイヤも4日間大会になり、今年以上に体力が必要になる。最後まで戦い抜くための準備に、12月から心を砕いていた植竹。来年の活躍が楽しみだ。
植竹 希望(うえたけ・のぞみ)
1998年7月29日生まれ、東京都出身。2017年プロ入り。ツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2022年シーズン「KKT杯バンテリンレディス」で、1998年度生まれ10人目のツアー優勝を達成。独学でスイング研究をするなど、個性的な一面も持ち合わせている。サーフビバレッジ所属。
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