国内賞金王・比嘉一貴にマスターズ招待状　ポイントが少なくなった日本ツアーへの配慮？

　オーガスタナショナルGCとマスターズトーナメントが、フレッド・リドリー会長名で今年のマスターズ招待者の追加を発表。昨年の日本ツアー賞金王、比嘉一貴と米国のアマチュア、ゴードン・サージェントが出場することが明らかになった。

　ニュースリリースの中でリドリー会長は「マスターズトーナメントは世界中のアマチュアとプロ、両方のゴルフをより良くする機会を第一に考えています」と述べ、2人が昨年の国際試合やエリートアマチュアレベルにおいて才能を見せつける活躍をしたため、規定を満たしてはいないものの出場枠を拡大するのにふさわしい選手であると説明した。

　続いてリリースでは、昨年の比嘉の成績について詳述。27歳の比嘉が挙げた通算6勝のうち4勝が昨年のものであり、日本の賞金王になったこと、現在、世界ランキングで68位につけていることが紹介されている。

　ちなみに、アマチュアのサージェントはアラバマ州出身の19歳。テネシー州の名門・ヴァンダービルト大学の2年生で、昨年5月には1年生ながらNCAA1部の個人優勝を遂げた。1年生の優勝は2007年以来の快挙。

　昨年の8月から日本ツアーの大会に付与される世界ランキングのポイントが相対的に低下し、国内大会の成績だけではマスターズに出場できる50位以内に入ることが難しいとされる現在。日本の賞金王である比嘉に対する特別招待は日本ツアーに対する配慮ともとれるが、来年以降もこうした措置が続くのか、注目される。