指定選手はトレセンの利用や強化費のサポートも
日本ゴルフ協会(JGA)は2024年パリ五輪に向けた「2023年度 JOC オリンピック強化指定選手」(以下、強化指定選手)を発表。2022年国内男子ツアーの賞金王・比嘉一貴、女子世界ランキング10位の畑岡奈紗らが順当に選出される一方、男子世界ランキングの最上位である松山英樹の名前は含まれていない。

強化指定選手の選出基準は、男子が〈2022年度JGTOツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズ競技」終了時点(12月5日)の男子世界ランキングで日本国籍を有する選手で、申請のあった上位8名迄〉、女子が〈2022年度JLPGAツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ競技」終了時点(11月28日)の女子世界ランキングで日本国籍を有する選手で、申請のあった上位8位迄〉となっており、松山は今年、強化指定の申請を行わなかったものと見られる。
男女それぞれの強化指定選手8名は以下の通り。
男子:比嘉一貴(世界ランキング73位)、星野陸也(同109位)、稲森佑貴(同120位)、桂川有人(同121位)、今平周吾(同128位)、大槻智春(同140位)、大西魁斗(同144位)、金谷拓実(同152位)
女子:畑岡奈紗(世界ランキング10位)、古江彩佳(同22位)、山下美夢有(同23位)、西郷真央(同29位)、稲見萌寧(同32位)、笹生優花(同33位)、川崎春花(同41位)、西村優菜(同44位)
※世界ランキングは男子が2022年12月5日時点、女子が同年11月28日時点のもの
なお、強化指定選手になると、以下のようなサポートが受けられる。
1)強化活動拠点や設備の提供
・国立スポーツ科学センターやナショナルトレーニングセンター(東京)の利用
・フェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎)の利用
2)支援プログラムの提供
・医学的サポートの提供(医師の診断やアスリート用リハビリなど)
・スポーツ情報医科学サポートの提供(フィジカル、栄養、メンタル、動作解析など)
・ゴルフ技術やコーチングの提供(自身のパーソナルコーチとの連携)など
3)国からの強化費の支援
選手に対しては国から選手強化費(航空運賃、宿泊費、プレー費等)が充当され、ほぼ負担なしでNTC競技別強化拠点施設であるフェニックス・シーガイア・リゾートの利用が可能。強化指定選手はコースラウンド、トレーニング及びコンディショニングの場として年間通して、又オフシーズンの合宿等自由に利用可能。
気が付けばもう来年がオリンピックイヤー。パリ五輪での選手の活躍に今から期待したい。