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- アプローチはヘッドを浮かせて構えたほうがいい理由 PGAツアーで見つけた2大メリットとは?
多くの男女ツアープロのコーチを務め、ゴルフ中継で解説も務めている石井忍が、国内外ツアーで気になった選手やシーンをピックアップ。独自の視点で分析する。今回注目したのは、米国男子ツアー「ジェネシス招待」で2位に入ったマックス・ホマです。
現在最強のラームと優勝争いを繰り広げたホマ
2月16日から19日の期間、カリフォルニア州のリビエラCCで「ジェネシス招待」が開催されました。大会前から話題を集めたのが、タイガー・ウッズ選手です。自身がホストを務める今大会で、7カ月ぶりに公式戦復帰を果たしました。結果は、通算1アンダーの45位タイでしたが、3日目には67をマークするなど、大いに存在感を示してくれました。

最終日にホストのウッズ選手からトロフィーを受け取ったのは、通算17アンダーでツアー通算10勝目をマークしたジョン・ラーム選手です。早くも今シーズン3勝目を挙げ、世界ランキングでは、昨年3月以来となる1位に返り咲きました。
今大会のラーム選手はフェードが冴えており、特に終盤は精度の高いショットでリビエラCCを攻略しました。ラーム選手と同じく、フェードボールが光っていたのが、通算15アンダーで単独2位に入ったマックス・ホマ選手です。ラーム選手には2打届きませんでしたが、左サイドのスペースを使ってフェードで攻略していくプレーが印象的でした。
ヘッドを浮かせると始動がスムーズになる
さて、そんなホマ選手のプレーを見ていて興味深かったのが、グリーン周りのアプローチです。ランを使って寄せたいシチュエーションで、ホマ選手はヘッドを少し浮かせた状態でアドレスし、テークバックしていたんです。
ヘッドを浮かせてアドレスし、そのまま始動するメリットは2つあります。
1つは動き出しがスムーズになること。ヘッドの重さを地面に預けた状態から始動すると、手先でクラブを持ち上げてしまう恐れがあります。ヘッドを浮かせるか、わずかに接地するくらいの力感でアドレスしておけば、リズムよくテークバックに移行することができます。
もう1つは低く打ち出せること。出球を低くするには、スイング中、手元を常に動かしておく必要があります。手元の動きが止まると、ヘッドが走って球が上がりやすくなってしまうからです。ヘッドを浮かせたまま始動することで、手元がスムーズに動き、ヘッドの動きを管理しやすくなるわけです。
ホマ選手のヘッドを浮かせるアドレスは、アプローチだけでなく、パッティングにも応用できます。始動のタイミングで悩んでいる人は、少しだけヘッドを浮かせて構えてみてください。スムーズにテークバックに移行できるはずです。
マックス・ホマ
1990年生まれ、アメリカ出身。アマチュア時代は「NCAA全米学生選手権」を制覇し、全米オープンにも出場した。プロ転向後は、2019年の「ウェルズファーゴ選手権」でツアー初勝利。今季は開幕戦の「フォーティネット選手権」で連覇を達成。1月の「ファーマーズインシュランス・オープン」でツアー通算6勝目を挙げている。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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