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- 元賞金女王・稲見萌寧が「スイングを一から全部変えた」のはなぜ?
国内女子ゴルフツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が明日始まる。1日に行われたプロアマ戦後の会見で稲見萌寧が「スイングを一から全部変えた」と明かし、「期待よりも不安のほうが大きい」と語った。
「ゼロからのスタート」
◆国内女子プロゴルフ<ダイキンオーキッドレディス 3月2~5日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6560ヤード・パー72>
稲見萌寧らしくない、と思ったのが率直な感想だ。
国内女子ゴルフツアーのシーズン初戦「ダイキンオーキッドレディス」の開幕を明日に控え、1日に行われたプロアマ戦後に会見に挑んだ。
現在の調子について聞かれ、開口一番「あまり特別な期待はなくて、正直、少し間に合っていない。その中でも頑張っていきたいけれど、不安のほうが大きい」。いつも強気で自信に満ちあふれている印象の稲見が、開幕前に心配な様子を口にする。
不安の理由について、こう答える。
「オフにいろいろと大改造しました。体もゴルフも。体に関してはトレーニングして順調ですが、ゴルフはスイングを一から全部変えました。コースでできる、できないとか、試合でプレッシャーがかかったときにできるのかとか、そういうことはイマイチ把握できていないのが不安の一つです」
2020-21年シーズンは9勝を挙げ賞金女王のタイトルを手にし、21年は東京五輪でも銀メダルを獲得。
昨季も2勝してメルセデス・ランキング3位と強さを堅持してきたが、「昨年の終わりごろからショットに違和感があった。変えないといけないと思った。それに腰の痛みが消えないので、それをスイングで治す感じ」とスイング改造に着手したと言う。
「始動からトップの上げ方、切り返すクラブの動き、体の動きまで全部変わった」
すべてを変えて挑む現在の心境については「ゼロからのスタートだし、ルーキー気分。今年はどうなるんだろうっていう気分」と語る。さらに、2024年開催のパリ五輪への思いも口にした。
「『東京五輪で銀メダルを取りました』で終わるのがかっこいいとも思ったのですが、また五輪に出たい気持ちはある。そのためには今年からが大事なので、世界ランキングを上げていけたらと考えています」
今季の目標についても「なるべく早めの段階で優勝したい。その後は複数回優勝。機会があれば海外メジャーにも挑戦したい」と話す。
新たな自分を作り出す期待と不安が入り交じる2023年の開幕戦。まずは上位フィニッシュを目指す。
稲見 萌寧(いなみ・もね)
1999年7月29日生まれ、東京都出身。2020-21シーズンは9勝を挙げ、見事賞金ランキング1位に輝く。さらに、東京五輪では銀メダルを獲得した。昨季は「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」「ニトリレディスゴルフトーナメント」で優勝を手にした。Rakuten所属。
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