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- 公式戦に強い吉田優利が首位と1打差の好発進! 得意のアプローチで難コースを攻略
今季初優勝を目指す吉田優利が大会初日、3バーディー、2ボギーの71で回り、首位と1打差の2位タイでホールアウト。自ら大好きだというコースで絶好のスタートを切った。
相性のよさが最後に幸運を招く
◆国内女子プロゴルフ<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 5月4~7日 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県) 6780ヤード・パー72>
例年、今大会から調子が上がってくるという吉田優利。
「気持ちよくゴルフができていますし、一番好きなコースでもあります」と1アンダーのゴルフに笑顔を見せる。トップのスコアが2アンダーだったように、初日はどのプロも苦戦していたが、吉田だけは涼しい顔でのラウンドだった。そんな相性のいいコースが、吉田に対してちょっぴり意地悪な顔を見せたのが16番パー4。
ティーショットを左の林に打ち込んだ吉田だが、ボールのところへ行ってみると、わずかな隙間からピンが見えていた。
「木と木の間を狙うことになりましたが、ギリギリのところを狙っていきました」
勇気ある一打だったが、無常にもボールはその木に当たってさらに左へ。なんと隣ホールのティーイングエリアまで跳ね返っていった。まだピンまで125ヤードあったが、ピッチングウェッジでグリーン手前の花道に運ぶ。なんとか寄せワンのボギーでこらえた。
「ミスを2回したにもかかわらず、ボギーで上がれたことが残り2ホールにつながったと思います。もちろん、18番も(笑)」。ボギーを叩いたというよりも、ボギーで我慢できたというプラス思考が幸運を招く。
最終18番パー4がまさにそうだった。ティーショットでフェアウェイをキープすると、ピンまで残り135ヤードをピッチングウェッジで打つ。フォローだったこともあり、少し弱めに打つと、グリーンまで惜しくも届かず花道へ。ピンまで12ヤードの距離を58度で打つと、ボールは狙ったラインよりも少し右に出たものの、左へキックしたことでラインに乗り、そのままカップの中へと消えた。
ギャラリースタンドを埋め尽くした観衆からも大歓声が沸き起こったが、やはりコースは吉田を裏切らなかったようだ。
ただ、このチップインバーディーをまぐれと思うなかれ。吉田のリカバリー率は昨シーズン1位だったし、今季も1位をキープしている。しかも、70.6790%から74.3056%へと数字を上げているから驚きだ。
吉田の場合、転がしがアプローチのメインとなるが、今大会は砲台グリーンが多いため、その転がしを使える場面は少ない。ボールをフワッと上げるアプローチが必要となるものの、普段からアプローチの引き出しを増やすことをテーマにしているだけに、対策も万全。
あとは転がすかフワッと上げるのかの判断だけだが、「それも技術」と割り切ることで、迷うことなく打っている。18番にしても、砲台グリーンに対して、フワッと上げてから転がすアプローチを選択して成功していた。
アマチュア時代は日本女子アマと日本ジュニアを同じ年に制し、昨年も日本女子オープンで3位タイ、日本女子プロで10位タイ、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで4位タイと公式戦3大会でいずれもトップテンに入っている吉田。
公式戦に対しては、「頑張りたいとは思いますが、気負わずにいつもどおりやっていければ」と、普段着のゴルフで残り3日間をプレーすると語っていたが、せっかくのチャンスを逃すつもりは一切ない。
吉田 優利(よしだ・ゆうり)
2000年4月17日生まれ、千葉県出身。2019年プロ入り。西村優菜、古江彩佳、安田祐香らと同学年の“プラチナ世代”の一人。21年「楽天スーパーレディース」でツアー初優勝を飾り、同年の「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」でも優勝を遂げた。エプソン所属。
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