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- 「今朝、恐竜が逃げてしまったので…」 単独首位に立ったプロ2年目の宮澤美咲が熱中しているゲームとは?
プロ2年目の宮澤美咲が4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーで単独首位に立った。今季は、昨年のステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位の権利で、前半戦の出場権を得ているが、公式戦初出場で自身も驚きの好スタートを切った。
磨いたショートゲームで7つの寄せワンパーを奪う
◆国内女子プロゴルフ<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 5月4~7日 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県) 6780ヤード・パー72>
ステップ・アップ・ツアーの賞金ランキング2位の権利で、今季前半戦の出場権を得た宮澤美咲。ここまで9試合に出場し、予選通過が4試合、最高順位が11位タイと苦しんでいた。
そんな状況で迎えた自身初の公式戦だったが、本人もびっくりの2アンダー、単独首位と好スタートを切って見せた。
「最近はドライバーショットが曲がっていたこともあり、アンダーパーを出せていなかったんですが、今日はラフに入れることが少なかったのが好スコアの要因だと思います」
ドライバーが曲がっていた原因は分かっていた。実は、前週の試合でドライバーのシャフトを軟らかいものに変えたことで、ショットが安定しなかったのだ。スタッツではフェアウェイキープ率が69.5652%(31位)と、元々曲がる方ではない。案の定、元のシャフトに戻したら曲がらなくなったというわけだ。
そんな宮澤だが、この日はどうしてもいいスコアを出したい理由があった。現在熱中しているゲームのことが気になっていたのだ。
「アーク:サバイバル エボルブドというゲームなんですが、一緒にやっている友達から、今朝恐竜が逃げたという連絡があって……」
要は、恐竜や古代生物が生息するゲーム内で生き残るために、衣服や住居などを自分でそろえるのだが、そのアイテムの一つに恐竜を飼いならすというのがあり、その飼っていた恐竜が逃げたというわけだ。ゲームに興味のない人間にとっては、どうでもいい話なのだが、宮澤にとっては一大事なのだろう。落ち着いてゲームに向き合うためにも、ゴルフでの不安を取り除きたい執念が、公式戦のプレッシャーを跳ねのけたのかもしれない。
もっとも、そんなことで好スコアを出せる甘い世界ではない。昨年、ステップ・アップ・ツアーを戦って感じたのは、ショートゲームの精度を上げることだった。ところが、北海道出身の宮澤にとって、シーズンオフにショートゲームの練習をするのは難しい。そこで今年は思い切って1月に鹿児島、2月に宮古島でキャンプを張り、徹底してショートゲームを練習したという。
さらに、ウェッジを50度、56度の組み合わせから52度、58度の組み合わせに変更。グリーン周りからのいろんな状況にも対応できるようになった。
今大会の開催コースである茨城GCはグリーンが小さいため外すことが多い。しかし、この日はなんと7つの寄せワンパーを奪っているのだ。パッティングと合わせて、ショートゲームを磨いてきた成果がようやく出始めたといっていい。
「明日も今日みたいにうまくいくとは思いませんが、ピンが手前なら花道を狙っていきます。攻め過ぎず、守り過ぎずといった感じですね」と宮澤。
学年は違うが、プロ同期の川崎春花はプロ初優勝を公式戦の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で飾っている。同じ偉業を達成するためにも、2日目の成績が大切になる。
宮澤 美咲(みやざわ・みさき)
2002年9月13日生まれ、北海道出身。2021年プロ入り。2022年はステップ・アップ・ツアーを主戦場とし、「Sky レディースABC杯」でプロ初優勝を果たすなど賞金ランキング2位という好成績でシーズンを終える。下部ツアーのランキング2位の資格で23年のレギュラーツアー前半戦の出場権を獲得。大倉所属。
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