今季好調の穴井詩を支える想像力! パーオン率1位のショットを作る練習法とは? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

今季好調の穴井詩を支える想像力! パーオン率1位のショットを作る練習法とは?

多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、国内女子ツアー「パナソニックオープンレディース」で優勝した穴井詩。

“飛ばし屋”だけどパーオン率も高い穴井詩

 4月28~30日の期間「パナソニックオープンレディース」が開催されました。戦いの舞台は、千葉県の浜野ゴルフクラブ。数々の名コースを手掛けた名匠・井上誠一氏の設計です。

 コースは、広めにレイアウトされたホールが多く、ティーショットのプレッシャーは比較的少なめ。一方、グリーン周りの難易度が高い上、トーナメント中はグリーンが速く仕上げられているため、ショートゲームの繊細さ、テクニックが問われます。

 また、浜野GCでトーナメントが開催される時は強い風が吹くことが多く、スコアが伸びない印象があります。実際、今大会の最終日は強風にプラスして雨も降っていたこともあり、優勝スコアは10アンダー(3日間競技)。2桁アンダーは一人という結果でした。唯一の2桁アンダーで大会を制したのは、穴井詩選手でした。

今季は飛距離だけじゃなく、ショット力の高さも光る穴井詩 写真:Getty Images
今季は飛距離だけじゃなく、ショット力の高さも光る穴井詩 写真:Getty Images

 さて、穴井選手といえば“飛ばし屋”というイメージを持っているゴルフファンは多いのではないでしょうか。最新のドライビングディスタンスでは259.21ヤードで1位につけています。

 ドライバーの飛距離が注目される穴井選手ですが、現在パーオン率も1位につけています(ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ終了時)。空間の中に球筋をイメージする力や球筋を作る力が高いプレーヤーでもあるんです。

 また、グリーン周りやグリーン上でのデリケートなラインをイメージする力やイメージしたボールを打つ力もツアー屈指。飛距離と繊細さが求められる浜野GCを制したのは、納得の結果といえます。ちなみに、穴井選手の今シーズンの1勝目、「ヤマハレディースオープン葛城」の開催コースである葛城ゴルフ倶楽部も井上誠一氏の設計です。

 イマジネーションを膨らませ、プレー中はコースと対峙する穴井選手ですが、レンジでは様々な練習器具を使ってスイングを整えているのが印象的です。練習ではスイングと向き合い、ティオフした後はコースと向き合うのが彼女のスタイルのようです。

イマジネーションを膨らませながらプレーするのも重要

 ゴルフ上達のためには、スイングのスキルを上げることも大切ですが、穴井選手のようにイマジネーションを膨らませながらプレーすることも重要です。ボールが飛ぶ様子や転がる様子をイメージできないという人は、目の前のボールに集中しすぎているのかもしれません。

 ターゲットを確認したら、その映像を頭にイメージしながらアドレスし、始動してみてください。また、ボールを見る時間を短く、ターゲットを見る時間を長くするなど、ボールとターゲットを見る時間配分を変えるのも効果的。想像する力を鍛えられるはずです。

穴井詩(あない・らら)

1987年生まれ、愛知県出身。08年のプロテストに合格。2016年の「ゴルフ5レディス」でツアー初勝利を挙げ、17年「センチュリー21レディス」、19年「NEC軽井沢72ゴルフ」でも優勝。今シーズンは、「ヤマハレディースオープン葛城」で4勝目、「パナソニックオープンレディース」で5勝目を達成。自身初のシーズン複数回優勝を飾っている。GOLF5所属

【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)

1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。

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