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- 山下美夢有がツアー初の4日間大会2週連続優勝 「うれしいけど、そこに意識はなかった」
国内女子ツアーの「リゾートトラスト レディス」最終日、山下美夢有が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算21アンダーで優勝した。4日間大会の2週連続優勝はJLPGAツアー史上初。今季3勝目で通算9勝目。昨季年間女王の強さが光った。
弟の関西アマ優勝も刺激に
◆国内女子プロゴルフ<リゾートトラスト レディス 5月25~28日 グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県) 6500ヤード・パー72>
山下美夢有が今週も年間女王の貫録を見せつけた。国内女子ツアーの「リゾートトラスト レディス」最終日。1打差の首位から出た山下は、出だしからパーが続き「最初のほうは結構、ショットが左右にブレていたのですが、その中でもしっかりとアプローチで寄せて耐えていました」と振り返る。
迎えた6番パー4。風を読み間違えて第2打がグリーン左奥のバンカーへ。3打目はピンよりも5メートルオーバーしてピンチに。同組の佐久間朱莉に並ばれた状況で、なんとしてもパーセーブしておきたかった。ここ一番の集中力でラインを読み切ってパーセーブすると、ここから一気に流れに乗った。
「ここでのパーがやっぱり大きかった。パーを取ることができて、7番からいい流れで回れたかなと思います」
7番からは圧巻の3連続バーディー。後半も11番パー4をバーディーとして2位とは6打差まで広がった。山下は最後まで隙のないゴルフを見せ、終わってみれば5バーディー、1ボギーの68。通算21アンダーで優勝を手にした。4日間大会の2週連続優勝はJLPGAツアー史上初。生涯獲得賞金も史上最年少で4億円を突破し、さらにその勢いは加速しそうだ。
2連勝については「うれしいの一言です」とあっさりしたもの。というのも、「あまりそのへんも考えてなかったというか、最終日はどう戦うか、攻め方を考えていたので、そこに意識はなかったです」という。
言葉からもブレない芯の強さ、女王の風格が漂う。一方で、優勝の原動力の背景に家族の支えがあることも打ち明けた。3日前に弟の勝将(近大)さんが関西アマを制したことも刺激になった。
「弟もがんばっているんで、いい刺激をもらっていますし、妹もずっと会場に来てくれていて力になっています。両親もそうです。特にお母さんは面白くて、いつも明るくて、元気なんですよ(笑)。切り替えもできているし、プレーにも集中できているので、癒しの存在です。ゴルフ以外でもめっちゃ仲いいし、楽しくみんなで過ごしていて、その切り替えをうまくやっているのかなと思います」
今大会の優勝副賞は4泊6日のハワイ旅行ということもあり、「ハワイに行ったことなくて、家族で行きたい。めっちゃうれしいです」と笑顔を見せていた。
すでに今季3勝をマークし、「去年はなかなか前半戦がよくなかったので、今年はその目標もしっかりできているかなと思います。引き続き、また来週から上位で戦えるように頑張りたい」と、勝利への意欲を燃やす。いよいよ“山下時代の到来”か。この勢いは当面続きそうだ。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の初日にツアー新記録の60をマーク。「伊藤園レディス」でシーズン4勝目を飾るとともに史上最年少21歳103日での年間女王を達成。最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」も制した。ツアー通算9勝。加賀電子所属。
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