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- 古江彩佳が激戦を勝ち抜き2年連続の2位! 「タフだったけど、最後までラウンドできてうれしい」
マッチプレー形式で行われた米女子ツアー「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」最終日。昨年2位の古江彩佳が2年連続で決勝の舞台に残った。
古江彩佳は同い年のP・アナンナルカーンに敗れ2位
◆米国女子プロゴルフ<バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー 5月25~28日 シャドークリーク(ネバダ州) 6804ヤード・パー72>
古江彩佳が2022年のリベンジをかけて 米女子ツアー「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」最終日に挑んだが、残念ながら今年も決勝戦で敗れ2位に終わった。
2022年も決勝まで進みながらジ・ウンヒ(韓国)に敗れて2位に終わった古江。今年も次々に激戦を勝ち抜き、最終日の午前中には準決勝でレオナ・マクガイヤ(アイルランド)とのマッチに挑んだ。
7ホールを終えて2ダウンという苦しい序盤を切り抜け、9番パー5で起死回生のイーグルを奪取。流れを取り戻して逆転すると、2&1で決勝進出を決めた。
昨年に続く決勝戦。相手は古江と同じ23歳でツアー1勝のパジャレー・アナンナルカーン(タイ)。ただし、今季は古江の方が好調をキープしている。
マッチが最初に動いたのは2番パー4。相手がボギーを叩き、古江がまず1アップ。だが、次の3番パー4ですぐにボギーを叩いて、勝負は振り出しに戻る。前半は一進一退。だが、7番パー5でバーディーのP・アナンナルカーンが1アップしてたところから、徐々に膠着状態に陥っていく。
古江は、持ち前の安定したショットがブレて片手を話すことが目立ち、得意のアプローチとパッティングもいまひとつ。粘り強い戦いを続けてはいたが、なかなか流れを取り戻せない。
一方のP・アナンナルカーンも2年ぶりの優勝がかかるうえに、今季はトップ10入りが一度もない。優勝の重圧がのしかかり表情が硬くなっていく。
64人の出場者が16のグループに分かれ、ラウンドロビンと呼ばれる総当たり戦を行い、それぞれの1位がベスト16に進出。
ここからは負ければ後がないマッチを繰り広げるサバイバルレースを勝ち上がった2人にとって、決勝は今週7つ目のマッチ。ラスベガスの砂漠地帯特有の暑さと疲労に加え、難しい風の吹く中での最終決戦は、共に忍耐を強いられた。
そんな中、14番パー4で勝負の女神がP・アナンナルカーンに微笑んだ。フェアウェイからの第2打はピンをオーバー、グリーン奥ギリギリにキャリーしたが、傾斜で絶妙に戻ってピンまで1メートル。
対する古江はピンの右カラーからバーディーが取れない。残り4ホールで2ダウンとなり、徐々に追い込まれていく。
15番パー4はそろってボギー、16番パー5をともにパーとして迎えたドーミーホール。パー3の17番でP・アナンナルカーンは見事なティーショットを放つ。ピンにピタリと寄せバーディーチャンス。古江は、グリーン右手前バンカーにつかまる絶体絶命の大ピンチ。それでも最後まであきらめることはなかった。バンカーからピンを直撃したが入らず、3&1で決着がついた。
好調をキープして4つのメジャーに挑む古江彩佳
勝者を祝福した古江は、2年連続の2位。それでも笑顔で「2年連続決勝まで行けて、また負けました。悔しいけど、相手もいいゴルフでしたし、自分にできることはしました。うまく粘ったとは思うけど、それ以上に(相手が)ビッグドライブだったり寄せてパーセーブしたりする選手だった。体力的にはタフだったけど、最後までラウンドできてうれしい。いいトレーニングになったなと思います」と、力強く口にした。
6月以降は、22日からのKPMG女子PGA選手権(ニュージャージー州・バルタスロールGC)を皮切りに、全米女子オープン(7月6~9日、カリフォルニア州・ペブルビーチGL)アムンディ・エビアン選手権(7月27~30日、フランス・エビアンリゾートGC)、AIG女子オープン(8月10~13日、イングランド・ウォルトンヒースGC)と2カ月の間に4つのメジャーが続く。
昨年もこの大会での2位をきっかけに、7月に米女子ツアー初優勝を果たした古江。敗れたとはいえ、今季もここからの躍進に期待が高まる。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、アマチュア時代を合わせ国内ツアー通算8勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。昨季から米国女子ツアーに参戦し、トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンで同ツアー初勝利を遂げた。富士通所属。
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