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- 岩井千怜の14打や石川遼の5パット… ゴルフの怖さを再確認できるプロの「大叩き」を振り返る
アマチュアゴルファーのラウンドでは日常的に見られる「2ケタスコア」や「5パット以上」。しかし、ゴルフを極めたプロでも、まれにアマチュアのような大叩きをすることがあります。ゴルフの恐ろしさを再確認できるプロの「大叩き」、これまでにどんな事例があったのでしょうか。
石川遼はバーディーチャンスから5パット
9月第1週のプロゴルフトーナメントで、ゴルフの難しさをあらためて思い知らされる出来事がありました。
まずは女子トーナメントの「ゴルフ5レディス」2日目、今季2勝を挙げている岩井千怜が16番パー4で14打の大たたきをやらかしました。
ティーショットをフェアウェイ左サイドの大きな池に打ち込んだ岩井は、池の手前にドロップした3打目をまたもや池に打ち込みました。そして5打目、7打目、9打目も池に打ち込んだ後、11打目でようやくグリーン手前のラフに運びました。
そこからの12打目をウェッジでグリーンに乗せ、12オン2パットの14打。通算1オーバーでプレーしていた岩井は通算11オーバーへと一気に転がり落ち、90位タイで予選落ちを喫しました。
日本女子プロゴルフ協会のホームページのリーダーボードには、岩井の2日目の16番ホールの欄に「+10」という数字が記されています。
同協会のリーダーボードはボギーが△、ダブルボギーが□、トリプルボギーが■で表示されます。1ホールで4オーバー以上のスコアになると「+○」という表示になります。
この16番ホールでは初日にアマチュアの中道ゆいが「+5」(9打)、武尾咲希が「+6」(10打)、2日目に田中瑞希が「+4」(8打)をたたいており、池絡みのホールの恐ろしさをまざまざと見せつけました。
その翌日、男子トーナメントの「フジサンケイクラシック」最終日で、首位と2打差の通算3アンダー3位タイからスタートした石川遼は、15番パー4で5メートルのバーディーチャンスにつけたものの、そこからまさかの5パットでトリプルボギー。結局、この日のスコアは6オーバー76で、通算3オーバー19位タイに終わりました。
石川はツアー通算18勝を挙げており、同大会でも2勝を手にしています。それほどの選手であっても優勝争いから脱落して集中力が途切れたのか、アマチュアゴルファーでもなかなか経験しない5パットという大失態を演じました。
過去には1ホールで19打のツアーワースト記録も
アマチュアのプライベートラウンドであれば、3パット目を外した時点で同伴者が同情してOKを出してくれたりしますが、プロゴルファーは完全ホールアウトですから、このようなことが起こります。
PGAツアー(米国男子ツアー)のトップ選手であるジョン・ラームも、2022年3月に「アーノルド・パーマー招待」初日7番ホールで10インチ(25.4センチ)のパットを外したことがありました。
2018年6月の「全米オープン」3日目にはフィル・ミケルソンがグリーンからこぼれ落ちそうになるボールをまだ動いている最中にパターで打ち返し、大きな批判を浴びました。このホールのスコアは10打でした。
筆者が最も印象に残っているプロゴルファーの大たたきは、2006年9月の「アコムインターナショナル」初日8番パー3に立山光広が記録した1ホール19打です。
ティーショットがグリーン右手前のブッシュに飛び込んだ立山は、そこからの2打目をさらに草木が密集したグリーン奥のブッシュに打ち込んでしまいました。
プレー続行不可能なときに1罰打を付加して救済処置を受けることができるアンプレヤブルを宣言することも考えたそうですが、救済地点すら見つからずにそのまま打つことを選択してドツボにハマりました。
その結果、ボールをグリーンに乗せることができたのは17打目。そこから2パットの19打でようやくホールアウトすることができました。
あのときのスコアが日本ゴルフツアー機構のホームページでどのように表示されているのかあらためて確認したところ、「+16」という数字が燦然と輝いていました。
アマチュアゴルファーは1ホールで10打以上たたき、落ち込むことがしょっちゅうあります。そんなときはプロゴルファーでも10打以上たたくことがあることを思い出し、自分で自分をなぐさめてあげてください。
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