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- 誰が「パリ五輪」への切符を手にする!? 今どんな状況? 日本勢の成績や出場資格をおさらいしよう
今年の夏に行われる「パリ五輪」。開催日が近づき、日本代表選手がまもなく出そろいます。
笹生優花選手が代表内定で女子は大混戦
「全米女子オープン」で笹生優花選手が3年ぶり2度目の海外メジャー制覇を達成したことにより、今夏開催される「パリ五輪」の代表選考レースの順位が大きく入れ替わりました。
5月27日時点の世界ランキング30位で日本勢の4番手につけていた笹生選手が、6月3日時点で世界6位にジャンプアップ。日本勢最上位に躍り出ました。これで笹生選手の代表入りが内定しました。
「パリ五輪」の代表選手は、24日時点の世界ランキングに基づいて決まります。単純に世界ランキングだけで決めると特定の国・地域の選手ばかりになってしまうので、独自の選考基準を採用しています。
世界ランキング15位までの選手は自動選出で1カ国4人まで、15位以内に2人以上の選手がいない国は、最大2人に出場資格が与えられます。日本は今のままなら世界ランキング6位の笹生選手と、19位の畑岡奈紗選手が選出されます。
しかしながら、畑岡選手の背後には古江彩佳選手(世界ランキング22位)と山下美夢有選手(世界ランキング25位)が迫っています。こちらも逆転の可能性が十分にあります。
本稿執筆時点(5日時点)の残り試合は、米国女子ツアーが「ショップライトLPGAクラシック」「マイヤーLPGAクラシック」「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の3試合。国内女子ツアーが「宮里藍 サントリーレディスオープン」「ニチレイレディス」「アース・モンダミンカップ」の3試合です。
世界ランキング40位の竹田麗央選手は当初、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」には出場せず、「アース・モンダミンカップ」に出場予定でしたが、「全米女子オープン」で9位タイに入ったことに手ごたえを得て、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」参戦を決めました。海外メジャーでの一発逆転を狙います。
実は日本勢3番手以下の選手たちも、逆転ではなく自力でオリンピック出場を決める方法があります。それは24日時点の世界ランキングで15位以内に入ることです。「全米女子オープン」で優勝した笹生選手が世界ランキング30位から6位にジャンプアップし、2位に入った渋野日向子選手が192位から61位まで駆け上がったように、海外メジャーで上位に入るとランキングが一気に跳ね上がります。
古江選手も山下選手も世界ランキング15位以内に入るチャンスはありますし、畑岡選手も15位以内に入れば出場当確です。笹生選手の躍進に刺激を受け、日本人選手が土壇場で4枠の出場権を手にするような展開に期待したいです。
男子の代表選手は松山英樹選手と中島啓太選手が有力
男子の代表争いも佳境に入っています。本稿執筆時点の有資格者は松山英樹選手(世界ランキング15位)と中島啓太選手(世界ランキング86位)です。久常涼選手(世界ランキング91位)も出場を目指していましたが、残念ながら「全米オープン」の出場資格を獲得することができず、17日までに自力で世界ランキングを上げる方法がなくなりました。
逆転の可能性が残っているのは6〜9日に国内メジャーの「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に出場し、13〜16日に海外メジャーの「全米オープン」に出場する金谷拓実選手(世界ランキング119位)くらいでしょうか。
オリンピックのゴルフ競技は2016年のリオデジャネイロ大会で116年ぶりに復活しました。リオ大会の代表選手は男子が池田勇太選手(21位タイ)と片山晋呉選手(54位)、女子が野村敏京選手(4位タイ)と大山志保選手(42位)でした。
20年の「東京五輪」の代表選手は男子が松山選手(4位タイ)と星野陸也選手(38位タイ)、女子が稲見萌寧選手(銀メダル)と畑岡選手(9位タイ)でした。この大会には笹生選手もフィリピン代表として出場し、9位タイに入っています。
「パリ五輪」はどの選手が出場権を獲得し、どんな活躍を見せてくれるでしょうか。間もなく代表選手が決まります。
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