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「男子ツアーの人気低迷」「日本プロのスポンサー不在」「レッスン技術の変化」… 男子ゴルフが抱える課題にPGA会長の回答は?
シニアのプロゴルフファー日本一を決する「第63回 日本プロゴルフシニア選手権 TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP」が10月3~6日に開催されました。この会場で日本の男子プロゴルフが抱える課題について明神正嗣PGA会長に聞きました。
PGAの教則本も変わらなければいけない
まさにレッスン革命です。
「しっかりデータを取って、インパクトの時にどうしてボールが飛ぶのか曲がるのかっていうことが見えてきたんですよ。コンマ何度まで計測できるとなってきたら、打ち方も考え方も当然変わってきます。昔で言うと『ボールから目を離しちゃダメだ』と誰もが言ってたけど、今、僕らは『ボールを見なさい』なんてレッスンしないです。ボールなんか見て当たるもんじゃないんですよ。古い方は分かると思いますけど、ボールはこうやって、フェースローテーションしないとダメだと、飛ばないから、と言われていました。今の選手はしません。ローテーションして振った時と、しないで体いっぱい使って振った時、どっち(の方法)がヘッドスピード出るのって言ったら、こっちの(ローテーションしない)方が出るじゃないっていうことが分かってきたんですね。そんなことも踏まえて、まだまだ、われわれのPGAはそこまで行っていないんですよ」

「PGAの今の教則本というか、テキストも当然変わっていかなきゃいけない。昔は『トラックの荷台1台分のボールを打て』とか『インドアなんか練習にならない』って言われた時代があった。でも韓国はほとんどインドアで、あれだけ世界で活躍する選手がたくさん出ているのは、やはりインドアで計測器を使いながらのレッスンが有効だということ。当然ラウンドはしなきゃダメなんですけども、そういうところを考えた時に、やっぱり時代に沿った風に変わっていかないとダメだろうなと」
「日本では大型の練習場がどんどんマンションになり、インドアが増えてきています。そういう時代になってきて、やっぱりそこに対応できるノウハウは持たなきゃだめ。計測器を使ってアピールする方が説得力が全然ありますので、われわれもプロに対して(計測器の)使い方だったり、それも使ったレッスンとかアドバイスの仕方(のマニュアル)を作らないといけません。これを具体的にやらなきゃいけないということで、もう準備はしています」
韓国の場合は寒さとスペースの問題でインドアが増えた事情がありますが、日本には相続税と固定資産税の問題から屋外型練習場を維持できない現状があります。その結果インドアが増え、シミュレーターや弾道計測機の普及が一気に進んでいます。それに合わせたレッスンの需要は確実にあります。「都市部はさておき、地方ではティーチングプロが足りないという現象も起こっています」と、明神会長もティーチングプロの数はまだまだ足りないことを力説していました。
試合数が減り、危機的な状況にあるJGTOの諸星会長と、PGAの明神会長。ともに今年の3月に新会長として旧組織を引き継ぎ半年がたちました。多くの問題に直面した2人は、すでに日本プロの大会会場などで何度か顔を合わせています。青木功JGTO体制と倉本昌弘-吉村金八政権と続いたPGA体制時代には不可能だった両組織の歩み寄りが、2人の新会長によって実現する期待感が、醸成されつつあります。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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