- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 昨年の女子プロテスト合格者4人に一人が「トミーアカデミー」出身 セレクション初公開の中嶋常幸はジュニアの何を見ているのか?
昨年の女子プロテスト合格者4人に一人が「トミーアカデミー」出身 セレクション初公開の中嶋常幸はジュニアの何を見ているのか?
中嶋常幸主宰の「ヒルズゴルフ トミーアカデミー」の第7期生選抜テストが5月17日に静ヒルズカントリークラブ(茨城)で開催され、中学1年生から大学2年生までの男子50人、女子64人の計114人が参加しました。
「自分を強くし、人に対して優しくなること」
マスターズの解説席に別れを告げ、これからはマスターズで勝つジュニアの育成がメインの活動に――。
中嶋常幸主宰の「ヒルズゴルフ トミーアカデミー」の第7期生選抜テストが5月17日に静ヒルズカントリークラブ(茨城)で開催され、中学1年生から大学2年生までの男子50人、女子64人の計114人が参加しました。

2012年に「心の強さ、優しさ、たくましさ」を兼ね備え、周囲から愛される人物へと成長させること」を使命として立ち上がったこのアカデミー。その裏には、当時の中高生を直撃していた深刻な社会問題が横たわっていました。
※ ※ ※
遠い目をして、中嶋が12年前のこのアカデミー設立時を振り返ります。
「このアカデミーの主題は、世界に出て戦える選手。実は副題もあって、それは人に対して優しくなるということ。それは自分を強くしましょう、ということでもある。強くなれば、優しくなれる。そこが副題でもあるわけ」
その背後には、当時社会問題にもなっていた、きわめて重いテーマがありました。
「それはね。ちょっと昔話なんだけど、このコース(静ヒルズ)の設計を引き受けた時に、前社長の森稔さんと『世界に出ていく選手を育てられたらいいですね』って話題から(当時ニュースになっていた)『中学生が自殺するんだよ』という話になったんです」
アカデミーが立ち上がる1年前。大きな社会問題にまで発展する「大津いじめ事件」が起きます。2011年10月11日、中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した後、その生徒が同級生から暴行を受けていたことが発覚しました。
学校や市教育委員会はいじめを認定し、13年1月には大津市が設置した第三者委員会が「いじめが自殺の直接的要因」と結論づけました。遺族が同級生らを相手に起こした損害賠償訴訟でも、いじめと自殺の因果関係が認定されています。この事件がきっかけとなり「いじめ防止対策推進法」も施行されました。
中嶋は、さらにこう続けました。「子供の自殺って前からもあったけど、当時いじめられて死ぬ子が多かった。いじめって悪いけど、どの世代でもあるんだよ。大人になろうがある。子供だけじゃないのよ」。
確かに、当時の社会状況は深刻でした。1980年代、アイドルの岡田有希子さんの自殺は後追い自殺を引き起こしましたが、その後はいじめの問題が深刻化。1998(平成10)年からアカデミーの立ち上がる前年の2011(平成28)年までの14年連続で自殺者は3万人を超えていました。子供も大人も自殺で亡くなり、その家族である「自死遺族」の数も数倍のペースで増え続けていたのです。
その問題とも向き合おうとしたのが、トミーアカデミーの設立趣旨の一つでもあったわけです。「だったらいじめられても負けない子になろうよ。そういう思いがあって、それを副題として持ったんです。一石二鳥じゃない? ゴルフを突き詰めていけば自然に気持ちも強くなる」。
ゴルフを突き詰め、トレーニングでも厳しく自分を追い込むことで強さも身につける。設立13年目の今年、選抜テストの模様の初公開にも踏み切りました。その真意を、中嶋はこう語ります。
「アカデミー生がプロになって、活躍している子も多くなってきたんで『あの子もアカデミー生なの?』と言われること多いのよ。やっぱりそれは、周知してないから。卒業生の活躍を少しでも知ってもらい、窓口を広げることでアカデミーに入って勉強したいっていう子が増えればな、と思った」
6期までの間に212名が学び、畑岡奈紗や河本力らを輩出。昨年の「JLPGA最終プロテスト」の合格者26名のうち7名をヒルズゴルフ トミーアカデミーの現役生・卒業生が占めたことで、さらに注目度はアップしています。
「いろいろそういう話を聞きつけてかどうか分からないけど『ちょっと見てもらえる?』とか『練習に来ていいですか』っていう子もいて、アカデミー生じゃない子も練習に来ている。『アカデミーを知りたい』って子が多いよね」
最新の記事
pick up
ranking








