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- 男子プロの海外ツアー挑戦時代の到来は歓迎すべき!? 今後の展望と国内ツアーの未来を手嶋多一が分析
今季も米男子ツアー、DPワールド(欧州)ツアー、リブゴルフなど、海外ツアーに参戦する日本選手は少なくない。自分でQTに挑戦した選手もいれば、賞金王となって出場権を獲得した選手もいて、海外ツアーへの門戸を広がったのは確かだ。しかし、同時に上位選手が国内ツアーから姿を消すのも事実。そんな状況に手嶋多一が警鐘を鳴らす。
門戸が広がった海外ツアーへの挑戦
今季も海外ツアーに参戦する日本選手が多々いるが、その反面、国内男子ツアーの人気低下も心配となる。女子のようにニュースターが誕生するチャンスでもあるが、果たして現実的にはどうなのだろうか、手嶋多一プロに聞いてみた。
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日本選手が海外ツアーに目を向けることは決して悪いことではないと思います。いきなりスポット参戦で海外メジャーに挑戦して優勝争いできるほど、世界のレベルは甘くないですからね。やはり、海外ツアーの雰囲気やコースセッティング、芝質などに慣れる時間は必要だと思いますし、そういう経験がメジャーのような大きな試合で活かされるでしょう。
幸い、昔と比べて海外ツアーに参戦する門戸は広がったと思います。以前はPGAツアーやDPワールド(欧州)ツアーのQTを受けるぐらいしかなかったですからね。今は国内ツアーで賞金王になれば欧州ツアーの出場権を得られますし、そこで有資格者を除いたポイントランキング10位以内に入ればPGAツアーに参戦できます。

また、昨年の浅地洋祐選手のように、アジアンツアーのインターナショナルシリーズで優勝すると、リブゴルフに参戦できる可能性もあります。
昨年の欧州ツアーでは中島啓太選手がポイントランキングの上位に入り、今季のPGAツアー出場権を手にしましたが、かつて欧州ツアーに参戦した経験のある自分にしてみれば、ものすごいことだと思いますね。
以前よりは国から国への移動も楽にはなったかもしれませんが、国が変わると、コースの雰囲気もガラリと変わりますし、すぐにアジャストしなければ上位に入れません。その中で年間のランキングで上位に入ったわけですし、今年のPGAツアーでどこまで活躍できるのか期待したいところです。
同じように厳しい環境からPGAツアーの出場権をつかんだのが平田憲聖選手です。昨年、米下部ツアーのコーンフェリーツアーに参戦し、やはりポイントランキングで上位に入り、今季のPGAツアー出場権を獲得しました。
同じミズノ契約選手として話す機会もあり、本人に聞いてみたところ、あまりにも過酷なシーズンだったと語っていました。シーズン序盤は欧州ツアーと同じように中南米の各国を渡り歩くスケジュールで、その国のコースに対応するのが難しかったようです。過酷さを乗り越えての今季だけに、平田選手の活躍も楽しみです。
上位選手が流出することが心配
今年もコーンフェリーツアーには石川遼選手や杉浦悠太選手らが挑戦します。彼らが来年のPGAツアー出場権を獲得したなら、自分もという選手がさらに出てくる可能性もあるでしょう。
日本選手が海外ツアーに挑戦する流れはいいと思いますが、その反面、心配事もあります。国内ツアーのトッププロがいなくなることが、ツアー全体の人気低下につながるかもしれないからです。
実際、欧州ツアーの出場権を得られるのは賞金王(今年からはポイントランキング1位)ですし、米ツアーのQスクールをファイナルから受験できるのも、ランキング上位の選手になります。当然、それまでに国内ツアーで優勝しているはずですし、ゴルフファンも名前と顔が一致し始めたところでいなくなるわけですからね。
国内ツアーの人気が低下すると、試合数減少にもなりかねません。若い選手にとっては、より多くの試合に出場して経験を積み重ねることも大切です。JGTO(日本ゴルフツアー機構)は試合数を減らさないことだけでなく、新たなスターを発掘することを今まで以上に考える必要があるのは間違いありません。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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