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- 「つながりがなければできないこと」 岡本綾子がつくった女子シニア大会 レジェンドの思いとは?
「美浜インビテーショナルレジェンズ岡本綾子カップ」(4月14日、愛知県・新南愛知CC美浜C)は、3アンダーでプレーした久保樹乃(くぼ・みきの)が1打差で優勝した。
岡本に憧れ続けた久保樹乃が1打差で優勝
45年の歳月を経て、久保樹乃が憧れの人の前で勝利を手にし、スポーツの素晴らしさ、そして生涯スポーツとしてのゴルフの魅力を、身をもって示した。
「美浜インビテーショナルレジェンズ岡本綾子カップ」(4月14日、愛知県・新南愛知CC美浜C)は、レジェンズと呼ばれる日本の女子シニア世代の招待競技。大会会長は“世界のアヤコ”こと岡本綾子。もともとは、試合の少ないこの世代に戦う場をつくるという岡本の思いが形になったものだ。
18ホールストロークプレーで、賞金は総額880万円、優勝100万円。第4回大会の今年は44人が出場し、3アンダーでプレーした久保が1打差で優勝した。

その優勝スピーチこそ、まさにゴルフというスポーツのよさを浮き彫りにするものだった。
「ゴルフを始めて45年になるんですけど、この世界に入るきっかけが岡本綾子プロでした。『なんてカッコいいんだろう』と思って。45年後にその岡本さんの大会で勝てるなんて、ホントにうれしい。ここまでゴルフを続けていてよかったです」
8月に53歳になる久保がゴルフを始めたのは8歳のとき。
「といっても、父がゴルフ大好きで、庭にネットが張ってあったんです。島ではテレビのチャンネルがホントに少なくて、ゴルフ中継なんてめったに見られない。だから雑誌とかで見たのが最初だったと思います。初めてテレビで(岡本のプレーを)見た時の印象は強烈でした。スイングがホントにかっこよくて。ただ、ゴルフそのものを理解してないので、鳥カゴでとにかく打つだけだったんです。6年生で初めてコースに連れていってもらった頃ですね。プロゴルファーになりたいって言い始めたのは」
故郷は奄美群島(鹿児島県)の喜界島。父の正樹さんは長年、喜界高校の監督を務め、多くの生徒を育てた人だ。その手ほどきを受けた娘は中学1年生から単身、千葉県で下宿生活を送り、その後、現在の鹿野山GCで研修生となってプロ入り。ツアー2勝を挙げている。
その間、ずっと憧れていたのが岡本だった。1987年に米国人以外で初めて米ツアーの賞金女王となったレジェンドがつくった大会で、45年前の少女が優勝したのは、長い間プレーできるゴルフならではのことだろう。
「当時の町長に顔を出してくれって言われて、それが今につながっている」
また、大会実行委員会とゴルフ場が主催する大会は、地元密着をうたっている。地元企業をスポンサーとして数多く集め、大会を実現させている。大会後には毎年、地元・美浜町内の小学校を岡本をはじめとするプロたちが訪れてスナッグゴルフ教室を授業の一環として開催。ゴルフの普及にも務めている。
「美浜町のつながりがなければできないこと。20年くらい前にスナッグゴルフの道具を寄付したのがきっかけで、地元の運動公園で2カ月に1度くらいスナッグゴルフが行われている。当時の町長に顔を出してくれって言われて、それが今につながっている。ボランティアをしてくれている人たちが指導法を覚えて、学校でも手伝ってくれるし」と目を細める岡本。その縁はどんどん太くなっている。
大会を後援する美浜町の八谷充則現町長の言葉も、それを裏付ける。
「岡本さんから寄贈していただいたスナッグゴルフがきっかけでゴルフを始めた女の子が、小学校6年生で全国大会に出場したんです」と顔をほころばせる。岡本とゴルフ場とのつながりが端緒となり、夢に向かって大きく羽ばたこうとする子供が出てきた。幼い日、岡本に憧れて今日に至った久保の話と重なるようなエピソードは、スポーツが持つ力の大きさを見せてくれる。そして、レジェンドとの距離感の近さは、長い間プレーできるゴルフならでは、ともいえる。
取材・文/小川淳子
ゴルフジャーナリスト。1988年東京スポーツ入社。10年間ゴルフ担当記者として日米欧のトーナメントを取材する。1999年4月よりフリーランスとしてゴルフ雑誌やネットメディアなどに幅広く寄稿。
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