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ゴルフ場の新卒採用の現実とは? “ゴルフの街”が自治体ぐるみで取り組む高校生の“職場見学バスツアー”に密着【小川朗 ゴルフ現場主義!】
少子化により若手人材の獲得競争は激しさを増すばかり。ゴルフ場の採用活動も例外ではありません。日本最多の33ゴルフ場が立地する千葉県市原市の高校生向け職場見学バスツアーに密着しました。
「キャディーで辞めた方はいないので、働きやすい環境なのかなと」
【14:00 移動のバス内】
本日2つ目のコースである立野クラシックゴルフ倶楽部の増山優支配人が同乗し、コースの概要について次のような説明をしてくれました。
「私どものゴルフ場は、今年の10月で40周年を迎えるゴルフ場です。メンバーシップ制のゴルフ場で、約800名のメンバーがおられます。市原市にある33のゴルフ場の中で全組キャディー付きは立野クラシックか浜野ゴルフクラブぐらいです」

「私どものゴルフ場には市原緑高校から就職して働いている方が7名いらっしゃいます。3年前から毎年入社1名ずつ、4年前に入社した方が3名、5年前に入社した方が1名。全員女性でキャディーをやっております。今まで市原緑高校から就職した方で、キャディーで辞めた方はいないので、とりあえず働きやすい環境なのかなと思っています」
「後で先輩のキャディーさんが3名ほど皆さんとお話しする機会を設けますので、どんな仕事をしているかとか、そういったことをよく皆さん質問してみてください。特に今年の4月に入社した子は非常に優秀で、普通は4カ月見習い期間を設けなきゃいけないんですが、非常に努力家で2カ月ぐらいからお客様について、もう一人前として仕事をしていますから、その辺の話もよく聞いていただければと思います」
5年連続7名の採用実績もさることながら、給与も魅力。「月のお給料が約29万5000円くらいで、それ以上働くともっともらえます。休みはですね。ちょっと少ないんですけれども、4週6日制になっていまして、例えば朝7時に出勤した場合は(午後)2時前にはもう家には帰れるような、そういうシフトになっていますから、有効に1日を使うことができますので、ぜひキャディー職も候補の一つとして考えてみてください」
育児のサポート体制が整っているのも魅力です。「うちのコースには託児所もあり、結婚してお子さんを産んでも、その先でもずっと働けるような体制にはなっておりますので、ぜひうちのコースで働いてみていただきたいなと思っております。現在、キャディーさんが52名ほど在籍しております。(こんなにキャディーさんがいるのは)千葉県でもここくらいと思いますので、その辺がコースの売りになっております」
さらに、コース管理スタッフの募集もあるとのこと。「今年はコース管理部で募集をかけようかなと思っております。コースに着いたら少し説明したいと思いますので、よろしくお願いいたします」と増山支配人は付け加えました。

【15:00 立野クラシックGCのドライビングレンジ】
予備知識を得た後、待っていたのがコースデビュー。練習場で所属プロからグリップとアドレスを教わり、数発打った後はいきなりコースへ。ティーショットは全員が打って、2打目からはベストポジションに止まったボールを同じ場所から打っていくスクランブル方式でラウンドしました。
グリーン上でも同じ場所から順番にパット。大きく曲がるパットは全員が外したのも、楽しい一幕となったようです。市原市内の練習場には市民向けの無料レンタルクラブもあります。この日の体験がゴルフへの興味につながる可能性もあるでしょう。
【15:55 コンペルーム】
市原緑高校卒のキャディー3名が参加して、スイーツを食べながらの懇親会。3名のうち2名が、このバスツアーに参加して入社を決めています。ゴルファーからチップをもらえたり、コースを無料でラウンドできる特典や従業員コンペでダイソンの掃除機をゲットした話など、耳寄りな内部情報が続出。「あちこちのゴルフ場でお昼を食べてみて、ここが一番おいしくて、皆さんが優しかったから」と先輩の志望動機を聞かされた生徒たちも、スイーツを食べながら納得の様子でした。
【16:30 帰路のバスの中】
コースを後にする生徒たちにも、疲れの色が見えていましたが、その一人に1日の感想を聞くと、こんな答えが返ってきました。
「バドミントンをしていたので、スポーツ関係の仕事に進みたいと思っています。地元に残るかどうかは、まだ迷っています」。2年生ということもあり、まだまだ色々な可能性がありそうです。
「ゴルフは本当に人と人をつなぐ素晴らしいスポーツだと思いました」
以下は、市原市に届いた高校生たちの感想。概ね良好だったようです。
「あまりゴルフについて知らなかったけど、今日を通して知れて良かった」
「ゴルフクラブを持つ時のグリップの握り方やその時の目をどこに向けるか等の打ちやすくなる方法をたくさん知れてよかった。まかないカレーは辛かったけど、からあげは美味しかった」
「ゴルフは本当に人と人をつなぐ素晴らしいスポーツだと思いました。普段みなさんが人と触れあっているからこそ、こんなにあったかい雰囲気でとても楽しめました。職場にこんなに頼れる先輩とアットホームなかんじがあったら、本当に楽しくお仕事できると思います。ありがとうございました」
「どちらのゴルフ場もとても対応が良かったです。本当にありがとうございました。市原市役所の方の話もとても参考になりました」
市原の高校に通っているからこその職場体験ツアー。さて、2年後に何人がゴルフ場に就職しているのでしょうか。市原の取り組みに今後も注目していきたいと思います。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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