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- 嫌いなプロと同組になったら一切しゃべらない!? 手嶋多一が明かす「いいスコア」を生む会話術
トーナメントのテレビ中継を観ていると、同じ組の選手同士で会話をするシーンがあったりします。逆にことばを交わすシーンがまったく映らないときもあります。ラウンド中に会話をする、しないの基準はあるのでしょうか。
いい雰囲気づくりには会話も必要
優勝争いが佳境に入ったときは別として、ラウンド中に選手同士が会話をするシーンは珍しくありません。話の内容は選手間の親密度によって変わりますが、会話をする、しないのタイミングや基準はあるのでしょうか、手嶋多一プロに聞いてみました。
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自分の場合、ラウンド中は選手同士での会話よりも、帯同キャディーと話をしながらホールを進めて行きたいタイプなんです。ただ、同組の選手とはいいムードで回りたい気持ちも強く、3人一緒にいい位置にいきたいなと思っています。
特に予選ラウンドではせっかく2日間同組でラウンドするわけですから、3人そろって予選通過したいじゃないですか。いい雰囲気づくりをするためにも、ある程度の会話をしようと心がけてはいます。

よく同組の選手がみな、いいスコアで上がってくるケースってありますが、間違いなくいい雰囲気でプレーしていたはずです。だれかがバーディーを奪ったときに「ナイス!」と声を掛け合うと自分のリズムもよくなりますからね。逆に同組の選手がミスをしたときに喜ぶような雰囲気だと、自分もミスをすると思います。
プロゴルファーといえども人間ですから、仲がいい、悪いはあります。たとえ仲がよくない選手と同組になっても「ナイスショット!」や「今のよかったね」ということばは掛けるようにしています。そこは大人になるというか、この18ホールだけは一緒に頑張ろうよという気持ちですね。
まだ自分が若い頃は先輩プロと回る機会が多かったので、話し掛けられたら問答無用で対応していました。どうしても集中したいときは、自分のボール付近まで来たら、帯同キャディーに話しかけて自分の世界をつくったりしていましたね。
後輩プロから話し掛けられたときも基本は対応していました。ラウンド中の会話に積極的ではないと言ったものの、話し掛けられたら意外と拒否しないタイプなんです。
逆に、自分から話し掛けるときは結構空気を読みますね。話し掛けられたくない、集中したいという雰囲気を感じたら、少し距離をとるようにしています。そういう雰囲気って朝イチのムードで大体分かりますからね。
ジャンボ尾崎さんはあまり話し掛けてこない
シニアになるとラウンド中によく話すようになりました。もう朝からホールアウトするまでずっとしゃべり倒しています。それが楽しいですし、面白いですね。おかげでラウンド中の会話が嫌とは思わなくなりました。若い頃にあった、ちょっと集中したいという気持ちはどこかへいっちゃいましたね。
振り返ってみると、若い頃って会話以前に先輩プロから怒られないようにしようという気持ちでラウンドしていました。なんか粗相があったら嫌じゃないですか。ショットやパッティングの邪魔になったらいけないとか。なるべく先輩プロとは距離を置いてプレーしていましたね。
ちなみに、ジャンボ尾崎さんはラウンド中に自分から話しかけてくることは少なかったですね。杉原輝雄さんも話しかけないタイプです。自分の世界に入っていましたね。ティーショットを打ったらすぐ走ったり、放置されたままの折れたティーをよく拾っていましたね。
普段の行動が一緒だったりする帯同キャディー同士は、よく会話していますね。その流れで選手同士の会話が増えたりもします。
最終日最終組でも、話好きな選手は話し掛けてきますよ。おそらく、何かことば発することによってリラックス効果があるのかもしれません。まあ、マッチプレーではなくストロークプレーなので、目の前の選手というよりもコースが相手になりますからね。話し掛けることで相手のペースを乱そうという考えはありませんよ。とにかくいいムードでラウンドするのが、自分にとっても同組の選手にとってもベストだと思います。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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