- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 【舩越園子の砂場Talk(バンカートーク)】稲見萌寧を銀メダルに導いた“北谷津の魂”という財産
【舩越園子の砂場Talk(バンカートーク)】稲見萌寧を銀メダルに導いた“北谷津の魂”という財産
ゴルフジャーナリスト・舩越園子さんの連載コラム「砂場Talk(バンカートーク)」の4話目。今回は東京五輪の女子ゴルフで銀メダルに輝いた稲見萌寧のお話です。
千葉プロの「楽しくなけりゃ、ゴルフじゃねえ!」が北谷津全体の合言葉

土屋社長は、こんな秘話も明かしてくれた。
「強豪揃いの韓国のジュニアたちの練習量なんかも萌寧はちゃんと知っていた。韓国のナショナルチームが200日ぐらい合宿するのに、日本はせいぜい2か月ぐらい。だから自分はこの程度の練習量では上には行けないと言って、さらに練習を重ねていました」
ただし、どれだけ必死に練習するときも、千葉プロは常に「楽しくなけりゃ、ゴルフじゃねえ!」と声を掛け、それは北谷津全体の合言葉になっていた。
稲見が「夢の舞台」だと言った五輪の初日のラウンド後、「楽しく回れました」と笑顔を輝かせたとき、彼女にも北谷津の魂が受け継がれていることを知り、それは私にとっても感慨深いことだった。

五輪女子ゴルフウィークが始まった8月2日は、2018年にこの世を去った千葉プロの命日だった。妻・茂美さんから、こんなメッセージをもらった。
「命日に娘とお墓参りに行ってきました。『大勢のジュニアは、もうジュニアではなくプロだけど、みんな楽しくゴルフをして結果を出しているよ』と伝えてきました」
稲見が銀メダルを獲得した7日には、浦東プロから、こんなメッセージが届いた。「稲見のメダリスト姿を天国の千葉に見せることができました。ありがとう」

銀メダルは稲見自身が積み上げた努力と鍛錬の結果だが、そんな稲見をジュニア時代から支え、今でも温かく見守っている人々が大勢いる。
稲見に「楽しむゴルフ」を授けた千葉プロや北谷津の人々、北谷津で腕を磨いた日々は、彼女の何よりの財産だ。お金では買えないその財産をコツコツ築き上げてきたからこそ、22歳になった今、彼女は銀メダルを手に入れることができたのだと私は思う。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking











