- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- そもそもなぜサンドウェッジはバンカーから球を出しやすいのか?
ゴルフプレー中の最大の難所といっても過言ではないバンカー。一度ハマってしまうと、慣れるまでなかなか抜け出せないものです。そんなバンカーから出しやすいウェッジとは、どのようなものなのでしょうか?
バウンスがあることで容易にバンカーから出せる
サンドウェッジとは、名前に「砂」という英語が使用されている通り、主にバンカーショットを目的としてつくられたアイアンの一種です。ウェッジはピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジという3本を入れるのが一般的ですが、球を高く上げることを目的としたロブウェッジというものもあります。
4種類のウェッジの違いは、ロフト角にあります。ロフト角とはクラブフェースがどのくらい上を向いているかの度合いのことです。ロフト角が大きくなるほどボールは高く上がり、スピン量も増します。逆にロフト角が小さくなると、スピン量が少なくボールは低い弾道となるので、ボールを遠くまで飛ばすことができるのです。
このことから、ロフト角がショットの飛距離に大きく影響していることがわかるでしょう。4つのウェッジのうち、グリーン周りのマストアイテムとして必ず持ち歩くウェッジはアプローチウェッジとサンドウェッジです。
一方、ピッチングウェッジは「ウェッジ」と名前はついているものの、基本的にアイアンセットに付属しており、形状もアイアンの流れを踏襲していることが多いです。用途もアプローチよりフルショットで使う場合が多く、実質的にアイアンと考えたほうがいいでしょう。実際、メーカーによっては「10番アイアン」という表記を採用している場合もあります。
そしてロブウェッジは最もロフト角が大きく、球が上がりやすくできています。しかし、これを使うのはグリーンが非常に硬かったりラフが深かったりするタフなコンディションに対応するため。実質的にプロのトーナメント以外ではあまり必要のないクラブといえます。
使用頻度の高いサンドウェッジとアプローチウェッジの違いとして、シャフト長とバウンスが挙げられるでしょう。サンドウェッジのほうがアプローチウェッジよりもシャフト長は短く、そしてバウンスが大きいという特徴があるのです。
バウンスとはソールの膨らみを指し、サンドウェッジにはおよそ10度前後のバウンス角がつき、広めにつくられています。バウンスがあることでクラブヘッドを砂の中に潜り込ませすぎずに、容易にバンカーからボールを出すことができるのです。
サンドウェッジでバンカーショットを行う際は、ボールにウェッジを直接当てるのではなく、ヘッドで砂ごとボールを運んで打つと良いとされています。
脱出優先のサンドウェッジの選び方のコツは?
サンドウェッジを購入する際の選び方のコツとして、56~58度のロフト角を選ぶ、幅広のソールを選ぶ、大きめのヘッドを選ぶの3つが挙げられます。
サンドウェッジのロフト角は54~58度があり、56~58度が一般的とされています。プロゴルファーや上級者のゴルファーは58度のサンドウェッジを使用する方が多いですが、ゴルフ初心者の方は56度のサンドウェッジがおすすめでしょう。これは、58度のロフト角のほうが56度よりも前に飛ばず、ミスが出やすくなるためです。
ロフト角が増えることでボールは高く飛び、スピン量も増します。バンカーから出しやすくするためには高く飛ばすことも大切ですが、前に飛ばすということが難しく、ゴルフ初心者の方の失敗してしまうケースの代表格といえます。
56度と58度、2度の違いしかないと思うかもしれませんが、そのたった2度の違いで前に飛びやすいかどうかが変わってくるのです。そのため、自分のスキルに合わせたロフト角選びが大切になってきます。
また、ダフりにくく優しく打てるため、幅広のソールを選ぶことも大切です。ソール幅は大きく分けると幅広タイプと狭いタイプ、その中間の3種類に分けられます。
上級者向けは狭いタイプ、初心者向けは幅広タイプとなるため、自分のスキルが上がってきたら、ソール幅の狭い形状を選ぶのも良いでしょう。
大きめのヘッドを選ぶことで、打ちやすくブレにくくなり、ミスを減らしてくれます。初心者の方はミスショットが起きる可能性が高いことから、大きめのヘッドから使用することをおすすめします。
クラフトマン兼クラブフィッターの関浩太郎氏は以下のように話します。
「初心者の方が、一番バンカーから出しやすいクラブの特徴はソールが広いことです。サンドウェッジはロフトが56、57、58度あたりです。60度のほうがボールが上がりやすいということで使用する方がいますが、ロブウェッジですのでバウンス角が少ないです。バウンス角が少ないと初心者はバンカーから出しにくいです。56~58度のロフトでソールがなるべく広いもの、重いクラブがバンカーから出しやすいです。アイアンセットよりも15グラム以上重いシャフトにすると良いとされています」
※ ※ ※
バンカーショットを打つ際は、ボールに直接クラブを当てるのではなく、ボールから10センチ程手前の砂ごと運ぶイメージで打つようにしましょう。打ち方のコツとしては、下半身の重心を意識する、フェースを右側へ開く、ボールの手前を見て打つことなどが挙げられます。
また、56~58度のロフト角で幅広のソール、そして大きめのヘッドのサンドウェッジを選ぶと、初心者の方もミスショットを減らしてプレーできると言えそうです。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking