【何位までが来季は出場できる?】ちょっと複雑なQTについて改めて解説

大王製紙エリエールレディスが終了、2020-21シーズンの賞金シードも決定しました。そして、すぐに始まるのが来季の試合出場をかけて戦うQT(クォリファイング・トーナメント)。そこで、ちょっと複雑なQTのシステムを分かりやすく解説しました。

2019年からはJLPGA会員のみ参加可能となった

 プロゴルフツアーのシーズンが終わりに近づいてきた。女子のシード権が確定し、男子のシード権も来週確定します。

 ところで、シード権が取れなかった人たちを語るときに出てくる『QT』とは一体何だろう?

大王製紙エリエールレディスで優勝争いを演じたがQTに回ることになった福田真未 写真:Getty Images

「QT」は、「クォリファイング・トーナメント(Qualifying Tournament)」の略称です。翌年の試合に出るための、順位を争う競技のことを指します。日本語では“予選会”“順位決定戦”などと言えば分かりやすいと思います。

 ここでは、日本女子ツアーのQTについて説明します。以前は4つのステージを経て順位が決まったのですが、2019年からは2ステージで行われています。これは、QT出場をJLPGA会員(ティーチング会員含む)に限定したことで、全体の出場人数が減ったからです。

 それでもファイナルの出場人数は変わらないので、厳しいサバイバルゲームであることに変わりはありません。

 昨年は、コロナ禍で試合数が14に減ってしまい、2021年と一緒のロングシーズンとなったことでQTは行われませんでした。2年ぶりの開催となる今年は、ファーストステージが11月23日から26日までの4日間72ホール。

 小幡郷ゴルフ倶楽部(群馬県)、伊勢カントリークラブ(三重県)、小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)の3会場が舞台となります。ここには、JLPGA会員ならエントリーすればだれでも出場できます。

 3会場それぞれの上位者が駒を進めるのが、11月30日から12月3日までのファイナルステージです。ファーストステージの上位者以外に、ファイナルにいきなり出場できる資格もいくつかあります。

 今季のシード選手で、来季のシードが取れなかった者や、下部ツアーステップアップの各競技優勝者や賞金ランキング3位から10位までの者などがそれにあたります。

 葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)で行われ、ここで上位に入れば、来季の試合に出場ができます。といっても、シード選手と決定的に違うのは、全ての試合に出られるわけではないということです。

 大会ごとに決まった出場人数は賞金シード以外にも、主催者推薦など様々な出場権を持つ者で埋まっていきます。残った枠をQTランキング上位者から使える、ということになります。欠場する選手が多ければ、QTからの出場できる者が増えることになるのです。

QT上位でもシーズン通しての出場が約束されるわけではない

 ただし、QTランキングがそのまま順位として使えるのは序盤戦だけに限られます。慣例だと6月に第1回リランキングが行われます。

ツアー通算13勝の実力者・成田美寿々もQTに挑む 写真:Getty Images

 それまでに稼いだ額で新たなランキングが作られ、その後の試合ではこちらが使われます。リランキングは1度ではないため、常に結果を出し続けなければならない重圧もかかります。

 では現実として、どの程度の順位にいれば試合に出られるのでしょうか。過去の例からみると、QT上位30位までに入っていれば、公式戦などの特別な試合を除けば、ほぼ出場できると考えられます。

 コロナ禍で試合が全くなくなった2020年序盤を経て、改めて試合のありがたみを感じた選手たち。しかし、3月から11月まで約9か月間のシーズンは長く、全試合に出場するのはなかなか大変なため、どこかで休みを入れるのが一般的です。

 QTでの順位が微妙な選手は、出場できるのがどの試合か、気をもみながら調整を続けることになるのです。

 ちなみに、今年初シードを獲得した中で、賞金ランキングトップ10に入った西郷真央と西村優菜も、QTから試合に出場していました。西郷はQT10位で、最後のリランキングは5位。西村はQT21位で2020年のうちに優勝し、その後3勝したため、次のシードを気にする必要はなくなりましたが、リランキング順位としては1位でシーズンを終えています。

 厳しい勝負の世界にありながら、シーズンの間は出場権が保証されるシード選手と、多くの試合に出られるにしても常に順位を気にしながらの戦いを強いられるQTからの選手たち。その心構えは大きく違ってくるはずです。

 最終戦で優勝争いを演じて2位タイに入りながら、賞金ランキング57位となった福田真未や、ツアー13勝をあげながら102位となった成田美寿々らは、QTへと舞台を移し、復活への足掛かりをつかむことになります。

横峯さくらや木戸愛も!QTに臨む有力選手をチェックする

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