初心者でも知っておきたい!パターのヘッド形状とその特性について

ゴルフクラブにはいろいろな種類がありますが、その中でもパターは様々な形状のものがあります。パターを購入しようとショップに行こうと思ったけど、何をどう選んでいいのかわからない、せめて種類くらいは知っておきたい。そんなニーズに応えて、パターの種類について簡単に説明します。

ヘッド形状は大きく分けて3種類

 パターの種類は本当に豊富。一般的なゴルフクラブメーカー以外からも発売されていることが多いので、何を選べばいいのか、迷ってしまうことも多いですよね。

 それぞれに細かい特徴はあるのですが、今回は初心者や中級者のみなさんが、何となく知っておくと便利なお話を簡単にお伝えします。

 パターヘッドの種類は、大きく分けて、3つに分類されています。

「パター」というと真っ先に思い浮かぶ「ブレード(ピン)型」のヘッド形状

 一番小さいヘッドサイズは「ブレードタイプ」と呼ばれる形状。

「ピン型」とも呼ばれています。これは、ピンゴルフのパターの代表的な形だったことに由来していますが、一般的には「ピン型」といえば、どういう形状かきちんと通じます。

 他メーカーのスコッティキャメロンや、オデッセイ、テーラーメイドのパターであっても、ブレードタイプのものは「ピン型」でショップの人たちには通じますし、ショップのスタッフもそのように呼ぶことが多いです。

 続いて、「マレット型」といわれる形状。ブレードタイプより少し大きめで後方に長くなって、ちょうどカマボコを切った形に似ていることから、日本では「カマボコ型」とも呼ばれます。

 そして、一番大きな大型ヘッドのものは、進化したマレットを意味する「ネオマレット」と呼ばれています。通常のマレットからかなり大型のヘッドに進化しています。

ヘッド形状ごとの特徴を知ることが運命の一本に出会う近道

 パターヘッドは形状の違いで、それぞれに良さがあります。

「ブレードタイプ」は、ヘッドが小さいので、操作がしやすく、自分の感覚で転がすイメージが出せて、フェースの開閉がしやすくなっています。

アライメント(ヘッド上部のラインなどの目印)がはっきりしているネオマレット形状のパター

 また、重量をトゥ側とヒール側にバランスよく配置しているいわゆる「トゥ・ヒールバランス」といわれる設計を施しているものが多いです。そのため、ヘッドが小さいわりには、スイートエリアが広く、ミスに強くなっています。

 続いて「マレットタイプ」は、ブレード型より後ろが長いため、真っすぐ引いて真っすぐ出しやすい利点があります。

 また、重心距離が深い、つまり重心が後方にあるため、ボールをしっかり押し出すことができ、転がりのいい球を打つことができます。

 一番大きなヘッド「ネオマレットタイプ」は、ヘッドが重く、マレットタイプよりもさらに重心が深いため、ヘッドの重さで真っすぐにストロークがしやすいのが特徴です。

 フェースの開閉で打ちたい人には、扱いにくく感じるかもしれませんが、ヘッドのブレを抑えてくれるので、打点が安定しない人に好まれています。

 構えたときに安定感を感じられるのと、アライメント(ヘッド上部のラインなどの目印)がはっきりしているものが多いので、ターゲットに対して構えやすい特徴もあります。

トッププロと同じスペックを使いこなせるのもパターの魅力

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TRUSS構造と呼ばれる三角形のホーゼルを装着した人気モデル「TPコレクション ハイドロブラスト バンドン TM1 ツアートラスヒール」
ネオマレット形状でシャフトがセンターについている「スパイダー EX GHOST WHITE センターシャフト パター」
上級者から絶大な人気を誇るブレード型の定番「スコッティキャメロン ニューポート」
「ピン型」の元となった「ピン アンサー」(写真は初期型復刻版)
ちょうど中間に位置し、プロにも愛用者が多い「マレット型」(写真はピン DS72 )
「パター」というと真っ先に思い浮かぶ「ブレード(ピン)型」のヘッド形状
アライメント(ヘッド上部のラインなどの目印)がはっきりしているネオマレット形状のパター
フェースの素材だけでも各社から様々なものが発売されている
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