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- 日本にしかない!?「2グリーン」のゴルフ場が誕生した理由とは?
打ったボールがサブグリーンに乗り「ナイスオン!」と同伴者からからかわれるのは、気の置けない仲間とのラウンドで鉄板ネタかもしれません。そもそも、サブグリーンはなぜ必要なのでしょうか?
日本の気候に合わせて考えられたのがサブグリーン
日本のゴルフ場には、メイングリーンとサブグリーンのダブルグリーン(2グリーン)となっているコースが多く見られます。

慎重に狙いを定め確実にショットしたつもりが、思いがけない方向にボールが飛んでしまい、メイングリーンではなく、サブグリーンに乗ってしまったという経験があるゴルファーは少なくないでしょう。
そんなサブグリーンですが、実は海外のゴルフ場ではほとんど見られない、日本独自のシステムとなっています。
では、なぜサブグリーンは日本でのみ浸透していったのでしょうか? ゴルフ場のコンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「サブグリーンが日本のゴルフ場に多い理由は、ゴルフ場設計家の井上誠一氏が、日本の気候風土から考えて、暖地型の高麗芝と寒冷型のベント芝の2つのグリーンを設置したことが始まりとされています。つまり、夏は高麗芝、冬はベント芝を使用するという使い分けを行うことで、一年中、状態の良い芝でのプレーが可能となることから、昭和からバブル前までのゴルフ場設計の主流となりました」
1950年代から80年代にかけて、葛城ゴルフ倶楽部や霞ヶ関カンツリー倶楽部西コースなどの名門を含む、多くのゴルフ場の設計を行った井上誠一氏は、日本のゴルフ文化の発展に大きく貢献した人物として知られています。
欧米で盛んだったゴルフを日本に導入するにあたって、日本に合わせたさまざまな工夫を行ったとされていますが、その一つがサブグリーンの設置でした。
サブグリーンを設置することによるメリットとして、グリーンが2つあることにより片方のグリーンを休ませて養生できたり、使用する農薬を減らせたりするという点もあると言います。
一方、飯島氏によると、近年では海外同様の1グリーンのゴルフ場が多くなっていると言います。
「バブル以降、海外の設計家からオールシーズン使用できる改良型のベント芝が入ってきたことで、日本でも1グリーンが主流になりました。ダブルグリーンを採用しているのは、どちらと言えば、昔ながらのゴルフ場が多いようです。また、最近では葉が太くボールにブレーキがかかりやすい高麗芝よりも、ベント芝のほうが人気が高く、そうしたことからもダブルグリーンは減りつつあります」
このように、サブグリーンは日本の独自文化であり、日本の気候風土に合わせて設計されました。
サブグリーンに乗ってしまった際の適切な救済方法とは
前述のとおり、サブグリーンがないゴルフ場が増えてきており、最近ゴルフを始めた人が目にする機会は少ないかもしれません。
それでも、一部のゴルフ場にはサブグリーンは存在しているため、サブグリーンにボールが乗ってしまった場合の対処法は、すべてのゴルファーが理解しておく必要があります。
まず、基本的に、サブグリーン上ではボールを打ってはいけません。そのため、もしサブグリーンにボールが乗ってしまった場合は、「ニヤレストポイント」から無罰の救済を行ないます。
ここでいうニヤレストポイントとは、「ホールに近づかないこと」かつ「サブグリーンを避けた一番近い場所」です。
さらに、サブグリーンにスタンスがかからない、ボールがかからない、スイングがかからないという条件を満たした上で、構えたときにクラブが地面に着く位置が、最終的なニヤレストポイントとなります。
次に、ニヤレストポイントから「1クラブレングス以内」にドロップするための、「救済エリア」を測ります。このときの救済エリアは目的のグリーンにも目的外のグリーン(サブグリーン)にも近づかない90度の扇形の範囲となります。
2019年のルール改正により、「パター以外で最も長いクラブの長さ」を1クラブレングスとしています。
ほとんどの場合、この条件にあてはまるのはドライバーとなります。そのため、手持ちのドライバーより短いクラブで計測して範囲内に収まっていれば、1クラブレングス以内にあると判断できます。
また、ウェッジに1グリップ分を足すとほぼドライバーの長さになるので、これを目安にしても良いでしょう。
ここまでを確認したら、救済エリアに膝の高さからボールを落とします。救済エリア内でボールが止まれば、そこからプレーを再開することになりますが、もし、救済エリアからボールから出てしまった場合は、再度ドロップを行います。
カート道路からの救済等も同じ方法でとなるので、覚えておきましょう。
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