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- 都内は拍子抜けでもコースは真っ白!大雪予報の3連休、ゴルフ場に何が起きていたのか
大雪の予報が出た3連休、積雪でクローズになるかどうかはゴルフ場の死活問題です。現場では何が起きていたのか、日本ゴルフジャーナリスト協会会長の小川朗氏がレポートします。
「天気予報100回くらい見てる」
関東に翌日の大雪の予報が出た2月10日。ゴルフ場にとって、11日からの3連休がクローズとなってしまうのは大きな痛手。それだけにゴルフ場の関係者が天気予報を気にするのは当然の話でした。
10日夜、マグレガーゴルフジャパンの松下健課長はSNSにこんなつぶやきをアップしました。
「天気予報100回くらい見てる」
同社のゴルフ場事業であるマグレガーカントリークラブの運営にも関わっている松下課長は、天気予報とにらめっこしながら、翌日の対応に追われていたわけです。
夜になり「関東に大雪」の予報はマグレガーカントリークラブのある千葉県夷隅郡大多喜町でも的中します。夜が明けてみると、コースは白銀の世界へと変貌していました。
11日はクローズが決定。この後、スタッフは早くも復旧作業へと動き出します。
ゴルフ場としては死活問題である積雪をどう処理するのか、作業の一部始終を松下課長が明かしてくれました。
――こういう場合、どこから手をつけるのですか?
「まずはカート道路などの通路を確保。正確には、凍結すると危ないティーに上がる階段部分やカート道から始めて、ティーマーク周辺と通路です」
――導線を確保するわけですね。その次は?
「雪を散らすのはまずティーイングエリアから。その後グリーン周りをやります」
――ティーからグリーン周りへと飛ぶわけですか。
「はい。グリーン周りの次がグリーン面。グリーン面はコース管理が慎重に雪かきします」
――その次は?
「フェアウェイですね。芝の部分は溶けやすいように車両や人力で、雪を散らして地面を露出させます」
――しかし、ゴルフ場は広大な土地ですから、雪かきだけでも大変な労力を費やすことになりますね。
「そうですね。だから10センチ以上積もった場合は、重機も使用します」
積雪明けのゴルフはプレーヤーも特に目土をする配慮を
――大雪ともなれば、コースのダメージも相当大きくなるんじゃないですか?
「大雪になると樹木の枝が大量に折れて、その除去作業に数日かかることもあります」
――今回の場合は、東京は雪にならなかったところも少なくなかった。その分、混乱もあったのでは?
「そうですね。実際、東京を出るときには雪がなくて、こっちに来てみたら雪でびっくり、という方もおられました」
――今回の場合、それは無理もなかった話ですね。実際、こういう時はどうするんですか?
「フロントはクローズの連絡などの電話対応に追われます」
――雪でクローズになった場合、再オープンの目安みたいなものはあるのですか?
「プレーイングエリアの雪が9割方なくなってからですかね。あとマグレガーの場合、コースへ向かう坂道が凍結すると登ってこられなくなるため、そこも判断材料になります」
――今回は11、12日がクローズで、13日のみが営業となったそうですね。クローズ明けにプレーする場合、ゴルファーが心すべき点はありますか?
「融雪直後は水分を多く含んでいるため、コースが荒れやすいです。特にディボットの修復をお願いしたいですね」
3連休の関東に襲来した冬将軍。ゴルフ場のスタッフたちは、大量の降雪を前にして、懸命の復旧作業に追われていたわけです。しかしあろうことか、再び雪により、連休明けとなったバレンタインデーの14日もクローズとなってしまったそうです。
もうすぐ春。この時期こそ目土袋を片手に持ってのプレーをしたいもの。それがトップシーズンの美しいフェアウェイでのプレーを約束してくれます。
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