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- ワングリップの長さは約30センチですけど… OKを出す距離について真剣に考えてみた
アマチュアのラウンドでは大抵採用している「ワングリップOK」のローカルルール。しかし、この1グリップ(約30センチ)は競技者によって距離が大きく異なる。そこで、OKパットについて考えてみました。
プレーのスタンスによってOKを出す距離が違ってくる
アマチュアのラウンドではグリーン上で「1グリップOK」というローカルルールを適用するのが一般的です。
パターのグリップ1本分の長さの距離までカップに近づけば、次のパットがカップインするのは確実なので、1打を加えてボールを拾い上げることができるというものです。
プレー進行をスムーズにするためにも「1グリップOK」のローカルルールを積極的に活用することはまったく異論はありません。
ただ、1グリップの距離がラウンドするメンバーによってけっこう違うので戸惑っているというゴルファーの話も聞きます。
筆者がよく一緒にラウンドするメンバーも、1グリップが厳密なグループと、1グリップがルーズなグループがあります。3月はそれぞれ1回ずつラウンドに行きましたが、その違いでスコアが2~3打変わってきます。
パターのグリップ1本分の長さは約30センチです。30センチという距離は意外と短いです。カップの直径が4.25インチ(108ミリ)ですから、カップ3個分以内ということになります。実際にはそれより長い距離でもOKを出し合っているゴルファーが多いのではないでしょうか。
30センチのパットはほとんど外しませんが、50センチから1メートルくらいのパットはプロゴルファーでも外すことがあります。アマチュアゴルファーが外す確率はさらに高まります。特に下りのパットや横からのパットは警戒する必要があります。
1グリップがルーズなグループは、そういうパットを打ちたくないからすべてOKを出しています。外す可能性があるからOKを出すというのはローカルルールの過大適用になり、本来は好ましいことではないかもしれません。
でも、ゴルフは多くの人にとってレジャーであり、ストレス発散のためにプレーしているので、短いパットを外してストレスを溜める必要はありません。
パットは心拍数が上がるので医者から止められている人もいます。グリーンに乗ったらすべて2打でカウントし、パットを一切行ないません。競技ゴルフでなければそういうラウンドスタイルでもまったく問題はありません。
早く上達したいならシビアなパットを経験したほうがいい
あるプロゴルファーにOKの出し方のコツを聞いたところ、次のような答えが返ってきてなるほどと思ったことがあります。
「アマチュアの方はプロゴルファーが試合をするような高速グリーンなんて経験したことがありませんから、1メートルの下りのパットを外して3メートルくらいオーバーしてしまうことがあります」
「そんなときはボールがカップに入らなかった瞬間にOKを出します。ボールがまだ動いていても構わずに『あー、惜しい! OK!』と拾ってあげれば返しのパットを打つ必要がなくなります」
一方で、それなりのレベルまで上達したいと考えているのであれば、こういうシビアなパットを経験したほうが、上達が早いとも言っていました。
ゴルフは300ヤードのショットも10センチのパットも同じ1打です。そこがゴルフの面白いところであり、奥深いところでもあります。
短い下りのパットのプレッシャーを体感したり、横からのパットを打つ際にカップの内側で勝負するのかカップの外側に外すのか悩んだりしたほうが、1打の重みを味わうことができます。
一時的に3パットや4パットが増えるかもしれませんが、その経験がパットの重要性を認識することにつながります。
ただし、OKは自分で出せるわけではありませんから、初心者のうちは経験者の指示に従い、プレーに慣れてきたら長い距離でOKを出してもらったときに「この距離は外すかもしれないので打たせてください」と自ら申告し、カップインまでプレーする経験を積んでいく方向にシフトしていくのがオススメです。
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