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- 全米プロでマスターズ覇者シェフラーが狙う“タイガーしか達成していない”記録とは?
今週、メジャー第2戦の「全米プロ」が行われます。世界ランキング1位の選手は常に本命視されますが、実は世界1位在位中にメジャー制覇を成し遂げた選手は意外なほど少ないのです。
ナンバー1ランカーがマスターズを制したのは2年ぶり6度目
今週は男子メジャーの第2戦「全米プロゴルフ選手権」が行われます。
見どころたくさんの今年の全米プロですが、優勝候補の筆頭に挙げられているのは、先月、マスターズでメジャー初制覇を成し遂げたスコッティ・シェフラーです。
シェフラーは現在、世界ランキング1位であり、今季米ツアーのポイントランキングでトップを独走するプレーヤーですから、当然の予想でしょう。
ラスベガスの大手ブックメーカーが今週初め16日に設定した優勝者のオッズ(払い戻し倍率)は、本命=オッズが最も小さいのは、やはりシェフラーで11倍。
以下、ジョン・ラーム(12倍)、ローリー・マキロイ(14倍)、ジョーダン・スピース、コリン・モリカワ、ジャスティン・トーマス(ともに16倍)、ダスティン・ジョンソン(18倍)と続いており、気になる松山英樹は33倍(12番手グループ)、タイガー・ウッズは65倍(20番手グループ)の払い戻しになっています。
ところが、メジャーは世界ナンバー1ランカーがなかなか勝利できない大会なのです。
4月のマスターズでは、その座にいたシェフラーがシーズンの好調さをそのままに見事優勝しましたが、ナンバー1ランカーがマスターズを制したのは、2020年のダスティン・ジョンソン以来、2年ぶり6度目のことでした(世界ランキング制度は1986年に発足)。
これまでの達成者は、イアン・ウーズナム(91年)、フレッド・カプルス(92年)、タイガー・ウッズが2度(2001年、02年)、そしてダスティン・ジョンソン(20年)の5人だけ。
滅多に達成できない偉業なのです。
タイガー以外では初の記録達成
ところが、全米プロはその例がより少なく、シェフラーが優勝すれば、2014年のローリー・マキロイ以来、8年ぶり、5度目のことです。
しかも、これまで達成したのはタイガーが3度(00年、06年、07年)とマキロイの2人だけ。シェフラーが勝てば大会史上3人目の快挙になります。
実は残る2つのメジャー、全米オープンと全英オープンについては、世界ナンバー1ランカーが勝った例はタイガーだけなのです。
タイガーはそれぞれ3度達成しています。全米オープンは00年、02年、08年。全英オープンは00年、05年、06年です。
お気づきでしょうか? これまで世界ナンバー1ランク時にメジャーを制した選手は、計11度のタイガーの他はすべて1度だけ。今回シェフラーがマスターズに続いて優勝すれば、タイガー以外では初、史上2人目の「世界ナンバー1ランカーのメジャー複数制覇」となるわけです。
ゴルフ史に残る輝かしい記録、というわけではありませんが、メジャーで勝つことの難しさとタイガーの偉大さを物語る証左になるでしょう。
「本命」より「大穴」のメジャートーナメント
一方、昨年フィル・ミケルソンが全米プロを制したときの世界ランキングは115位。まさに「大穴」の優勝でした。
この大会を100位以下のプレーヤーが制したのは、過去4度。03年のショーン・ミキール(169位)、09年のY・E・ヤン(110位)、11年のキーガン・ブラッドリー(108位)、そして昨年のミケルソンです。
この4度という回数は、全英オープンと並んでメジャー最多。全英オープンではこれまで1995年にジョン・デーリー(109位)、99年にポール・ローリー(159位)、2003年にベン・カーティス(396位)、そして11年にダレン・クラーク(111位)がそれぞれ「大穴」優勝を遂げています。
反対にマスターズと全米オープンは、これまで世界ランキング3桁の選手が優勝した例はありません。
ということで、全米プロ選手権は世界ランキングの数字上、「本命」(ナンバー1ランカー)よりも「大穴」(3桁ランカー)が来た回数のほうが多いメジャーなのです。
さて、今年の結果は?
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