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- グリップの次はシャフトが足りない!? 活況のゴルフクラブ市場に水差す部品不足
コロナ禍でゴルフがブームとなったことで、ゴルフクラブも需要が高まっています。しかし、以前から言われていたグリップに加え、スチールシャフトも品不足となっていて、活況に水を差してしまっているようなのです。
完成品用のシャフトが優先でリシャフト用は厳しい
コロナ禍で3密を避けられるゴルフの好調が続いています。
ゴルフ場やゴルフ練習場は引き続き盛況で、日本ゴルフ場経営者協会が調べている延べゴルフ場利用者数は2020年8234万7000人に対し、21年は2009年以来12年ぶりに9000万人弱を記録する見込みです。
それに伴い、ゴルフ用品の売上も好調です。矢野経済研究所によると、21年のゴルフクラブのメーカー出荷本数はコロナ禍前の19年に比べ7.6%増加すると推定されています。
ゴルフ産業の好調は日本にとどまらず、米国のゴルフ調査会社データテックによると、21年のゴルフラウンド数は19年に比べて18%増加と推定されています。ゴルフ用品に至っては、21年は19年と比較して45%も増加しているのです。
さらに今年は、各ゴルフメーカーから話題の新商品が次々と発売されています。テーラーメイドの「ステルス」シリーズ、キャロウェイの「ローグST」シリーズなどがそれで、ゴルファーの消費マインドを刺激しています。
ゴルフ用品メーカーとしては、うれしい悲鳴というところでしょうが、そんな中、実はゴルファーの希望に添えない事態が発生しているのです。
ゴルフクラブを構成するシャフトやグリップの部品が不足しているのです。コロナ禍で一時的にゴルフ用品の需要が抑えられ、その後の急激な世界規模の需要増大に応えられていません。需要と生産のバランスが崩れ、現在は特にスチールシャフトの不足が深刻です。
この点について、日本シャフトの栗原一郎氏はこう語ります。
「供給自体は昨年同時期に比べるとやや安定しておりますものの、引き続き各社様へ数量制限をお願いしながらの状況が継続しており、需要に対して100%はお応えしきれていない状況です。プロパーモデル(メーカー完成品用)を出来る限り多く展開することが優先になってしまうため、カスタム対応モデル(リシャフト用)は物不足に陥ってしまうこともあります」
完成品メーカーも特注モデルは受注を終了する場合も
さらには、海外メーカーのスチールシャフトは日本にほとんど入ってきていないとの情報もあります。
完成品クラブメーカーに取材すると、ダンロップの広報担当は「シャフト不足の影響を受けて、スリクソンZXシリーズの特注品については注文を終了しています。また、一部スペックについては在庫販売のみの制限があることをホームページに掲載しております」と現状を説明しました。
また、ブリヂストンスポーツの広報担当は「思い通りの数量、スペックのシャフトが入ってこない状態が続いて、各社とキャパの取り合いになってしまっています」と、シャフト不足が続いていることに危機感を募らせています。
気になったクラブをすぐに手にいれて打ってみたくなるのは、ゴルファーとして当然の心情です。しかし、今後シャフトの供給不足も段階的に落ち着いてくるとの情報もあります。焦って妥協したものを買うよりも、自分好みのスペックを待つべきか、悩ましいところです。
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