“世界で大流行”のアイアンシャフトとは? 西郷真央が連続予選落ちから再びキレキレに! | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

“世界で大流行”のアイアンシャフトとは? 西郷真央が連続予選落ちから再びキレキレに!

西郷真央は出場7試合を終えた時点で4勝を挙げるほど絶好調でしたが、5月に入ると2試合連続で予選落ち。しかし、「ブリヂストンレディスオープン」では劇的な逆転優勝を飾りました。実はこの試合で西郷はアイアンのシャフトを変えていました。

女子の世界ランキング上位3選手が全員使っている

 プロ1年目からアイアンのシャフトは「N.S.PRO 850GH」を使い続けていた西郷真央。今年も、開幕戦で優勝してから4勝目を挙げた「パナソニックオープンレディース」まではこのシャフトを使い続けていました。しかし、2試合連続で予選落ちが続いた直後の「ブリヂストンレディスオープン」ではアイアンのシャフトを「スチールファイバーi80CW」に変更していました。

「スチールファイバーi80CW」への変更により再びアイアンの切れを取り戻した西郷真央 写真:Getty Images

 このシャフトについて西郷は大会初日を終えたときにこう語りました。

「左足下がりのライからでもボールが浮いてくれたので、やさしかった。今までのシャフトより高さが出てくれるようになったと思います」

 実はこの「スチールファイバー」シリーズは、米国女子ツアーにおいてトップ選手がこぞって使っているシャフトです。現在の世界ランキングだと、世界ランク1位のコ・ジンヨン、2位のネリー・コルダ、そして3位のリディア・コは3人とも「スチールファイバー」を使用しています。

 また、今シーズンからは世界ランク7位の畑岡奈紗も使い始めました。ちなみに今年4月に日本ツアーで初優勝した高橋彩華も「スチールファイバー」を使っており、西郷は高橋のアイアンを打たせてもらったことがきっかけでシャフトを変更したそうです。

「スチールファイバー」の最大の特徴は、素材にスチールとカーボン(グラファイト)の両方を使用していることです。構造的にはシャフトの内部はカーボン素材になっていて、最外層だけスチール素材を巻きつけている。その独自の設計により、カーボンシャフトのしなりやすさとスチールシャフトの安定感を融合したとされています。

 すでに米ツアーでは世界ランキングのトップ3だけでなく、上位の選手はほとんどが「スチールファイバー」を使っています。日本でも西郷真央、高橋彩華などの活躍により、今後はさらに「スチールファイバー」を使う選手が増える可能性が高いでしょう。

西郷真央の最新セッティング

ドライバー ミズノST-X プロト(10.5度 シャフト/ベンタス5 ブルー-S)
FW     ピン G425(3W/14.5度、5W/17.5度 シャフト/ベンタス6 ブルー-S)
UT     ピン G425(4U/22度  5U /26度 シャフト/ベンタスハイブリッド7-S)
アイアン  ミズノ JPX921フォージド(番手/6I-PW シャフト/スチールファイバーi80CW-S)
ウェッジ  ミズノプロ S18(50度、54度、58度 シャフト/N.S.PRO 950GH-S)
パター   オデッセイ ホワイトホット OG ロッシー

この記事の画像一覧へ(5枚)

画像ギャラリー

「スチールファイバーi80CW」はシャフトの内部がカーボン素材になっており、最外層だけスチール素材を巻きつけた構造
「ブリヂストンレディスオープン」では劇的な逆転優勝を飾った西郷真央 写真:Getty Images
「ブリヂストンレディスオープン」では劇的な逆転優勝を飾った西郷真央 写真:Getty Images
「ブリヂストンレディスオープン」では劇的な逆転優勝を飾った西郷真央 写真:Getty Images
「スチールファイバーi80CW」への変更により再びアイアンの切れを取り戻した西郷真央 写真:Getty Images

最新記事