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- 「ボーケイ」とかはかっこいいけど…初心者にはやっぱりアイアンセットのウェッジがいい理由
アイアンセットとして人気があるモデルの多くに、実はAWやSWまであることをご存じですか? ウェッジはアイアンとは別のブランドを購入する人が多いと思いますが、アイアンセットのウェッジには意外なメリットがありました。
アイアンセットと同じモデルならロフトの間隔も重さも適正
ウェッジでは「ボーケイ・デザイン」をはじめとする単品ウェッジブランドが人気ですが、テーラーメイド「ステルス」やピン「G425」、キャロウェイ「ローグST MAX」、ダンロップ「ゼクシオ12」のようにアイアンセットとは別売りでAWやSWまでラインナップしたモデルもあります。
では、単品ウェッジが主流な中でアイアンと同モデルのウェッジを購入するメリットはどこにあるでしょうか? 今回はカリスマクラブフィッター・鹿又芳典さんに話を聞いてみました。
「ウェッジとして人気が高い『ボーケイ』やテーラーメイドの『MG』(ミルドグラインド)などは、基本的にはツアーモデルなので、上級者や競技ゴルファーとはすごく相性が良いでしょう。しかし、ゴルフを始めたばかりの初心者やアベレージゴルファーでギアにそこまで詳しくない人にはアイアンセットのウェッジの方がオススメだと思います」
アイアンセットのウェッジを使う具体的なメリットとは何でしょうか?
「例えば、初心者やアベレージゴルファーが大型ヘッドのやさしいアイアンセットでPWまで揃えていたとします。そこから単品ウェッジでツアーモデルのAW、SWなどを購入したら、急にヘッドサイズが小さくなったり、グース(ネックより刃の部分が引っ込んで見えること)の度合いが変わったりしてしまいます」
「また、ツアーモデルのウェッジはシャフトもやや重めのスチールが入っていたりします。そうするとウェッジとアイアンの振り感が違うものになってしまう。一方、アイアンシリーズのAWやSWを使えば、顔の流れが統一されていて、ロフトピッチも計算されています。もちろん、シャフトの重量フローも適正になっています。だから、何も難しいことを考えなくてもアイアンからウェッジまで統一感のあるセットにすることができるのです」
アイアンに合った単品ウェッジを選ぶのは意外と難しい
単品系のウェッジを揃えるのは何が難しいのでしょうか?
「ギアに興味があって、クラブ選びの知識があれば、もちろん単品ウェッジで理想的なセッティングを作ることができます。ただし、そのためにはまず自分のアイアンセットのPWのロフトを把握して、そこから4度から6度刻みでウェッジを揃えていくことが必要です」
「またシャフトもアイアンセットより10グラム前後重くなっているのが理想。ウェッジのシャフトがアイアンより軽くなってしまうのは絶対NGですが、アイアンがカーボンシャフトで、ウェッジが重量系のスチールシャフトだと、ウェッジの方が30グラム以上も重くなってしまう。それも良くありません。また本来はネックやヘッドサイズの特徴も似ているものが良い。そう考えると、自分で単品ウェッジの正しい組み合わせを作るのは意外と大変なんです」
ただ、なんとなくアイアンセットのウェッジを使っていると、カッコ悪いという印象が……。
「いえいえ、アイアンのセット販売がPWまでになったのは2000年以降。1990年代まではほとんどのアイアンセットがAW、SWまであって、8本セットや11本セットで売られていました。もちろん、今でもSWまでを単品販売しているアイアンはありますが、個人的にはもっとたくさんのアイアンがウェッジまでセットにしていれば、ウェッジ選びに悩むことはなくなると思います」
特に最近はアイアンのロフトが立ってきているので、PWでも42度前後のアイアンセットがあります。そうなると46、48度のウェッジが必要になり、意外と困っている人も多いのです。そう考えると、アイアンセットと同モデルででウェッジまで揃えることは理にかなっていると言えます。
ウェッジまでラインナップしている人気アイアンセット
ゼクシオ12(ダンロップ)/♯5、♯6、♯7、♯8、♯9、PW、AW、SW
G425(ピン)/♯4、♯5、♯6、♯7、♯8、♯9、PW、UW、SW、LW
G710(ピン)/♯4、♯5、♯6、♯7、♯8、♯9、PW、UW、SW
ローグST MAX(キャロウェイ)/♯5、♯6、♯7、♯8、♯9、PW、AW、UW、GW、SW
ステルス(テーラーメイド)/♯5、♯6、♯7、♯8、♯9、PW、AW、SW
タイトリストT400(アクシネット)/♯5、♯6、♯7、♯8、♯9、PW、W43、W49、W55
※セット売りと別売りを合わせた番手構成を記載しています。
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