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- 「ミニスカもノースリーブも迷彩もNG!」のゴルフウエアを変えた金田久美子の“ギャルファー魂”
女子プロゴルファーの金田久美子こと“キンクミ”。派手なファッションから“ギャルファー”と呼ばれますが、その外見からは想像もできないほどゴルフにストイックです。そんな彼女の連載「キンクミの#熟女じゃねぇし!」。幼少期やツアーの話、プライベートまで様々なテーマで本音を語ります!(構成:キム・ミョンウ)
「紳士のスポーツにあんなに肩を出していいのか!?」
ギャルみたいなファッションをしているゴルファーだからと“ギャルファー”って言われたりするのですが、今回は見た目に関する話です。私はプロデビューした頃から好きなウエアを着ていました。

それこそ髪の毛が明るくて、化粧も濃くて、ピンクのウエアとかショットしたときにおへそが出ていたりして。私のような選手は他にはいなかったですが、特に恥ずかしくもなく堂々としていたので、周囲から見たらそれは派手に見られていたと思います(笑)。短いスカートだったときも、先輩プロに言われたこともありました。
それこそ契約ブランド(2013年から)の「マーク&ロナ」は、若い子に向けた最先端のウエアのデザインが多いのですが、肩が出たノースリーブのウエアを着用して試合に出たときがあったんです。今でこそみんなが着ても普通になりましたが、当時、日本女子プロゴルフ協会に注意されました(笑)。
それにゴルフファンや関係者からもクレームも多かったみたいで、紳士のスポーツにあんなに肩を出していいのかって……。
それで、それから2年間くらいはそういうウエアを着なかったんです。でもメーカーさんは新しいデザインのウエアをつくるので、それを着て試合に出てほしいわけですから。迷彩柄のウエアを着ていたときも言われたりして、すごく目をつけられた記憶があります(笑)。
昔から嫌われやすいタイプだった
私は昔からなぜか学校の先生に嫌われていたし、教習所の先生にさえ良く思われていないみたいだったんです。誰にも迷惑かけていないのに怒られる。プロになってもそんな感じで、見た目から嫌われやすいタイプだったのかもしれません(笑)。
でも、でもですよ。今の時代、もう(私の恰好なんて)派手じゃないと思うんです。今では普通に華やかなファッションで若い女の子たちがゴルフを楽しんでいますし、めちゃくちゃかわいいウエアが流行っているのを見るとすごくうれしくなります。私が来ているウエアを欲しいって言ってくれる方もいるみたいで、昔はいろいろと言われながらも最先端のウエアを着用させてもらっていたと思います。
そういえば何かの番組で、「女子ゴルフ界の先駆者」という感じで私のファッションを紹介してくれたことがあったんです。当時はあんなに批判されて、怒られていたのに、そういういい見方をしてくれる人がいることがすごくうれしかった。
今ではゴルフ=ファッションのイメージになってきましたよね。昔はそれこそ“ゴルフはおじさんのスポーツ”の印象が強くて、友達に言えなかったですから。でも今は可愛い女の子がたくさんゴルフをしていて、楽しんでくれているのがすごくうれしい。これからもゴルフに興味を持ってくれる人をどんどん増やしていきたいです。
金田 久美子(かねだ・くみこ)
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。
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