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- バンカーでも使えた!? 話題のピン「ChipR(チッパー)」を様々な状況から打ってみた
7月に発売され、話題になっているピンの「ChipR(チッパー)」。気にはなっているけど、購入を迷っているゴルファーも多いという。そこで、ゴルフイラストレーターの野村タケオ氏にラウンドで使用してもらい、メリットデメリットをレポートしてもらいました。
なぜ今、ピンがチッパーを作った?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。チッパーが来てるそうです!
プロギアがずっと「R35ウェッジ」というチッパーを2005年から販売を続けていたのですが、ここに来てピンから「ChipR(チッパー)」という、そのままの名前のチッパーが発売されました。
これがまたかなりの売れ行きらしいのです。いったいどんなクラブなのでしょうか? 形状だけを見ると、けっこうアイアンっぽい感じですが、これでも優しく使えるのか、コースに持ち込んで使ってみました。
まず、何の前触れもなくピンからチッパーが発売されたことに驚きました。でもね、実はチッパーというクラブは、ピンが1970年代に「CHIPO(チッポ)」という名前のランニングアプローチ専用クラブを発売したのが始まりなんだそうです。
なので、ピンがニューモデルのチッパーを発売するというのは、当然といえば当然の話なんですね。
ピンのChipRはいっさい手抜きなし!
さて、では「ChipR」を詳しく見てみましょう。まず思うのが、とにかくカッコいい! チッパーってどうしても、ちょっとダサい感じがしちゃうんですが、この「ChipR」は本当にカッコいいです。プロギアの「R35ウェッジ」もカッコ良かったですが、フォルムって大事ですよね。
バックフェースはキャビティーっぽくなっていて、重量が周辺に配分され、ミスヒットにも強くなっているようです。黒い部分は打感向上のための複合素材バッジとなっています。
その他にも、水分を弾く特性を持つピン独自のハイドロパールクローム仕上げ。濡れたラフからでも最適なスピンがかかるようになっているなど、最新のアイアンに採用されている機能が当たり前のように、この「ChipR」にも採用されているんですよ。手を抜いていませんね~。
構えてみると、少しシャローになっています。グースも入っていて、目標に対して構えやすいです。ロフトは38.5度ということで、だいたい8番から9番アイアンくらいの感じでしょうか。
長さは34インチなので(カスタムで31~36インチまで注文できます)、パターと同じような長さ。もちろん、長さだけでなくロフトやライ角もカスタムすることができます。そこはさすがにピンゴルフだな、って思いますね。
ラフからも簡単に寄せられる
コースで打ってみましたが、長さがパターと同じなので、構えも同じがいいと思います。そして打ち方もパターと同じように打つのがいいんじゃないかと思いました。ソールが広いのでパターのように打てば、多少ダフリ気味に入ってもソールが滑ってくれるので、大きなミスにはなりません。
距離感もパターに近い感じで、イメージしやすいと思います。パターよりは少しだけ距離が出ますが、だいたい同じでOK。キャリーが出て、あとはコロコロと転がる感じ。完全にランニングアプローチ用のクラブと思ってもいいんじゃないでしょうか。スピンで止 めたり、フワッと上げたりというクラブではないですね。
ラフからも打ってみましたが、よほど深いラフではない限り簡単に打つことができました。バンカーでも打ちましたが、意外に使えてビックリ。砂質にもよりますが、少し柔らかめのバンカーであれば、ボールの少し手前にリーディングエッジからちょっと打ち込む感じにすれば、脱出は可能でした。アゴが高いバンカーは無理ですけどね。
うまく使いこなすコツは「パターと同じように打つ」ことだと思いました。自分がパットするときと同じように構えてストロークする。シンプルに打てるし、ミスも少なくなると思います。
簡単でミスが出にくいクラブですが、普通のウェッジのようにハンドファーストに構えてダウンブロー気味に打ったりすると、リーディングエッジが刺さってしまいミスになります。あくまでもチッパーはチッパーの打ち方をしないと意味がないと思います。
チッパーというクラブは使い方が限定されるクラブなので、誰にでもオススメってわけにはいかないのですが、グリーン周りからアプローチをミスしてスコアを崩している人には超オススメ。
このピンの「ChipR」はデザインが良いから、バッグに入っていてもカッコいいしね。ぜひ一度試してみてください!
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