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- “ギャルファー”金田久美子に「10代、20代の自分に言いたいこと」について聞いたら…
女子プロゴルファーの金田久美子こと“キンクミ”。派手なファッションから“ギャルファー”と呼ばれますが、その外見からは想像もできないほどゴルフにストイックです。そんな彼女の連載「キンクミの#熟女じゃねぇし!」。幼少期やツアーの話、プライベートまでさまざまなテーマで本音を語ります!(構成:キム・ミョンウ)
10代で遊びはやり切った?
みなさんは自分の人生に満足していますか? 子どもの頃からゴルフ一筋の私ですが、33歳になって自分の人生をふと振り返ると、意外と後悔のない人生だなと思うことがあります。
アマチュアの頃、もっと練習していればもっとうまくなったのかなとか思ったりもしますが、でも早くにプロとして成功しても、いろいろなことを我慢したストレスでダメになっていたかもしれません。
アマチュアの頃は一時期、真剣にゴルフに取り組めなかったこともあって、たまに友達と遊ぶこともありました。ただ、その過程で知り合えた人がたくさんできましたし、プロになったあともずっと支えになってくれている人も多いんです。いろんな経験が今に生きているのは間違いありません。
10代の頃の私に言いたいことがあるとすれば、遊びはやり切っちゃった感じがあるので、やっぱり「もう少し練習しよう」ですね(笑)。それでもプロになって、ここまで真剣に長くゴルフに打ち込めているのは、自分でもスゴイなと思っています。
20代は「根性」、30代は「誰かのために」
20代の私には「ちょっと練習しすぎ。体をいたわったほうがいいよ」って言いたい。プロになってからは、「要は根性が一番でしょ」っていう考えがあって、それだけあれば何でもできると思っていました。
でも、それで体を壊すことも多くて、ケアをしっかりやって体を大事にして、そんなに悩まなくても大丈夫だよって言ってあげたいです。
ツアーで1勝はしたけど、振り返るとゴルフや体のことで悩んで、うまくいかないことも多くて、辛いことが多かった20代だったなと思います。
だからこそ30代は良くなると信じてますし、「もう1回勝ちたい」という思いが強いです。
30代で心境の大きな変化があったのが、昨年、所属先でもあるスタンレー電気の社長(北野隆典氏)が亡くなられた時でした。本当に私のことを一番に支えてくれた方だったので、今でも信じられないのですが、そのためにも頑張らないといけないって。
よく「試合中はもっと笑いなさい」とアドバイスをくれていましたし、毎試合、応援のメールをくれていました。歳を重ねるごとに「誰かのために」という思いは強くなりますし、それがゴルフを続ける原動力になっています。
支えられてきた人たちのためにも、この先も後悔のないゴルフ人生を送っていきたいです。
金田 久美子(かねだ・くみこ)
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。
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