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「世間の見る目を変えてくれた」金田久美子が恩人・樋口久子とのサプライズ食事会でもっとビックリした秘話

女子プロゴルファーの“キンクミ”こと金田久美子。派手なファッションから“ギャルファー”とも呼ばれますが、その外見からは想像もできないほどゴルフにストイックです。そんな彼女の連載「キンクミの#熟女じゃねぇし!」。幼少期やツアーの話、プライベートまでさまざまなテーマで本音を語ります!(構成:キム・ミョンウ)

樋口久子の“イップスの直し方”にビックリ

 12月もあと少しで終わりますが、今もたくさんの方々が今年の優勝のお祝いをしてくれていて、忙しい毎日を過ごしているところです。

樋口久子 三菱電機レディスで優勝した金田久美子 写真:Getty Images
樋口久子 三菱電機レディスで優勝した金田久美子 写真:Getty Images

 中でもうれしい出来事が、樋口久子さん(現・JLPGA顧問)と食事する機会に恵まれたことです。というのも、以前から仲良くさせていただいている樋口さんの長女・久仁子さんと食事の約束をしたのですが、お店に行くと樋口久子さんいて、ビックリでした。

 緊張しましたが、こんな機会もなかなかないので、いろんなことを聞きました。いつゴルフを始めて、いつプロになって…など、これまでの経歴について聞いたり、40代で出産してその後、どのようにしてゴルフを続けてきたのかなども、すごく興味深かったです。

 樋口さんが「イップスになったことがある」というので、どのように直したのかのを聞いたんです。そしたら「私はアメリカに行って、朝から晩までパターのコーチに3日間見てもらって克服したよ」って言うんです。樋口さんだからそれができるんだなと思ったのですが、そもそも「それをイップスって言うのかな」と心の中でつぶやく自分がいました(笑)。

 日本と海外合わせて通算72勝っていう数字もそうなのですが、今の女子ゴルフの試合数が増えて、これだけ盛り上がっているのは樋口さんの力があってのことなので、いろんな話をしながら、改めてすごい方だなと思いました。

イメージアップにつながった樋口さんの解説

 私が優勝した「樋口久子 三菱電機レディス」で、泣いて祝福してくれた樋口さんの姿は今でも目に焼き付いています。

 優勝会見でも言ったのですが、プロになりたての頃の私は、ウエアが派手でかなり目立っていたので、身なりについて樋口さんから注意されたこともありました。そんな感じだったので、まさかこうして一緒に食事にすることになるなんて想像もしていませんでした。

 樋口さんから声をかけていただくようになったのは、5年くらい前からと記憶しています。

「調子はどう?」「がんばってね」って、気にかけてくれるようになりました。ゴルフに対して真面目に努力していれば、見てくれている人はいるんだなと改めて思います。

 これはのちに私の知り合いから聞いた話なのですが、樋口さんが私が優勝した試合の解説をされていて、「樋口さん、クミちゃんのこと、めちゃくちゃ応援していたし、最後は泣いてたよ」って。それが視聴者には好印象だったみたいで、樋口さんに直接「(私の)イメージアップにつながりました。ありがとうございます!」って伝えました(笑)。

 今でも優勝した試合について、感動したとか泣いたとか言ってもらえるのですが、その流れをつくってくれたのも樋口さんだと思っています。世間の私を見る目がガラッと変わったと感じます。

 初めての会食の時には「胃が痛いです(笑)」なんて冗談も言ったりしたのですが、最後までおいしい食事をしながら、とても楽しい時間を過ごせました。来年はもっといいプレーをして、もっと評価してもらいたいな!

金田 久美子(かねだ・くみこ)

1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。22年樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで、11年ぶりのツアー2勝目を挙げた。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。

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