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- まぎらわしい!「2回目のドロップ」と「再びドロップ」 使い分けが難しいゴルフ用語
2019年にゴルフ規則が大改訂されてから4年。ルールブックから消えたのに、いまだ使われ続けている用語もあれば、新登場したものの、なかなか定着しない用語もあります。あなたは区別してできていますか?
ルールブックから消えても使われている旧用語
一般ゴルファーだけでなく、プロゴルファーでもよく使うゴルフ用語の中には、かつては存在しましたが現ルールブックにはない、消えた言葉がいくつもあります。いわば「ゴルフ用語の死語たち」。主な用語を拾ってみました。
2019年の大改訂によりルールブックから消えた用語のひとつに、「ハザード(Hazards)」があります。
「ハザード」は、旧ルールでは「バンカーとウォーターハザードをいう」と定義されていました。このうち「バンカー」はそのまま「バンカー」として、コースを構成するエリアの一つに分類。一方の「ウォーターハザード」、つまり「水域」は、「崖」や「岩場」「ブッシュ」などゴルフ場や競技の委員会が指定できる「ペナルティーエリア」の一部になっています。
ルールブックからなくなった「ハザード」ですが、もともと「自然の障害物」という意味で、フェアウェイのほうに伸びた樹木の枝を「上空のハザード」、風を「自然のハザード」というように、今も広く使われています。今後も「死語」にはならないかも知れません。
同様に、ルールブックから消えて以降も、本来とは異なる意味で使われている言葉に「スタイミー(Stymie)」があります。
もともとはマッチプレー競技で用いられる言葉で、グリーン上、プレーヤーのパッティングライン上に相手のボールが止まった状況を差し、1952年のルール改訂前までは、プレーヤーは相手にボールの拾い上げを要求することができませんでした。つまり、スタイミーの状況では、プレーヤーは迂回するか、チップして相手のボールを飛び越えるしか手はありませんでした。
もちろん「スタイミー」は、現ルールにはありません。でも、日本では一般に、ボールとホール(ピン)の間に樹木が介在し、ホールを見通せないとき、「樹木がスタイミーになっている」というように使われています。
ゴルフ用語らしくないから? 一般化していない新用語
「カジュアルウォーター(Casual Water)」という用語も現ルールから消えています。現在の正しい用語は「一時的な水(Temporary Water)」ですが、あまりゴルフ用語らしくないためか、「カジュアルウォーター」のほうがプロ・アマ問わず、今も広く使われているようです。
このような現状を見ると、「一時的な水」という呼称が定着するのは、まだまだ先かもしれません。ちなみに、旧「カジュアルウォーター」と「一時的な水」にルール上の大きな違いはなく、単に呼び名が変わっただけのようです。
「局外者(Outside Agency)」という用語も、意味するところがほぼ変わらない「外的影響(Outside Influence)」となりました。
ただ、もともと一般のレジャーゴルファーには縁の薄い用語であり、前述の「一時的な水」同様、ゴルフ用語らしくないためか、「外的影響」も耳にする機会はあまりありません。
一方、すっかり耳にしなくなった言葉に「携帯品(Equipment)」があります。旧ルールではプレーヤーやそのキャディーが使用したり、身に着けていたり、持っているもの、さらにカート類もルール上の「携帯品」に分類され、プレーヤーのボールが当たった場合は1罰打となっていました。
ところが、現ルールでは他のプレーヤーの持ち物と同様、当たっても無罰でボールはあるがままです。プレーの障害になった場合は、通常は「動かせる障害物」として取り除くことができます。その結果、プレーヤーの持ち物類を「携帯品」と別途、分類する必要がなく、ルールブックから消失。ゴルファーが口にすることもなくなりました。
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