アマチュアが「確実にボギーが取れる」指標はスタッツでは出せない
トーナメントでは、各プロのショットやパットなどの各種スタッツ(統計、記録)データがあります。最近はアマチュアでも、アプリなどでフェアウェイキープ率やパーオン率はじめ、各データを管理している人は多くなってきました。

しかし、データは収集して終わりではなく、分析と対策ができて初めて役に立つものです。フェアウェイキープ率とパーオン率が連動しているプロには有効でも、数字とスコアが連動しないアマチュアの場合はデータが役に立たないこともあります。
またSG(ストロークゲインド)と呼ばれる「スコア貢献度」もトーナメントプロには非常に有効ですが、アマチュアのプライベートラウンドにそのまま採用しても使い道がないかも知れません。
とはいえ、練習やレッスンの成果はスコアでしか実感できない多くのアマチュアにとって、スコアメイクする際の指標がないと「練習してもうまくなっていない」と心が折れてしまうのではないでしょうか。
アマチュアがボギーオンできそうな「残り距離」と「状況」とは?
アマチュアが現実的にボギーオン「できそうな」残り距離は、バンカーを除いた「残り30ヤード以内」くらいではないでしょうか。
もちろん実際にはボールのライやピンポジションなどで変化しますが、指標を考える上で「目安」になりそうな残り距離として考えてみます。

ピンまで残り30ヤード以内なら、「100切り」を目指すゴルファーが何とか乗せられる可能性があるでしょう。例えば350ヤード(パー4)の場合、ティーショット&セカンドの合計が320ヤードまでなら頑張れそうじゃないですか。ティーショットが180ヤードでも、セカンドで140ヤード打てるクラブなら、苦手なフェアウェイウッドを使わなくても「その日当たる番手」の中で選択肢があるはずです。
スコアを出すということは数字との戦いになるので、現在の技量に見合った戦略を立てる必要が出てきます。バンカーを除く「ピンまで残り30ヤード以内」の確率が高くなれば、ボギー以内で上がれる確率も比例して高くなるはずです。「ボギーオンキープ率」とネーミングしてもいいかも知れません。