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- ゴルフクラブのグリップ交換は何年に1回がいい? 高価なイメージだけど実は樹脂系のほうがオトク!?
体とクラブの唯一の接点であるゴルフクラブのグリップは、プレーヤーのスイングに直結する重要な部分で、その状態はプレーの質に大いに影響します。では、グリップはどのくらいの頻度で交換すべきなのでしょうか? 大蔵ゴルフスタジオの代表、市川雄一郎氏が、詳しく説明します。
ゴム系グリップは経年劣化で硬くなってしまうことも
ゴム系のものとプラスチック系のものがあるグリップ。特にゴム製のグリップは長年使用していると表面がツルツルして滑りやすくなってしまうことがあり、ショットの精度低下に直結します。グリップ交換は何年に1回くらいすればいいのか、大蔵ゴルフスタジオ(東京都世田谷区)の代表、市川雄一郎氏が解説します。
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ゴルフクラブのグリップはゴム系とプラスチック系に分かれます。ゴム系のグリップは空気に触れると経年劣化が進み、硬くなったり割れたりすることがあります。表面が硬くなると滑りやすくなり、握りにくくなることもあります。摩耗して滑りやすくなってしまうと思っている方が多いのですが、実際はゴムが硬くなってしまうのが滑りやすくなる本当の原因です。
ゴム系のグリップは経年劣化しやすい傾向にありますが、「イオミック」などエラストマーの素材で作られたプラスチック系のグリップは耐久性があり、長期間使用しても劣化しにくい特徴があります。何年経ってもほぼ握り心地は変わりません。
以前はゴム系のグリップの方が価格的に安い傾向にありましたが、最近はゴムの供給が減少していることやゴム素材が高騰している影響で、ゴム系とプラスチック系の価格差はあまりありません。耐久性だけを考えるとプラスチック系の方がオススメで、私の店ではゴム系のグリップを使用するゴルファーの割合が減少しており、プラスチック系のグリップの使用者が増えています。特にパターではプラスチック系のグリップが主流となっています。
ただ、キャリアが長く昔からゴム系を使用されているゴルファーには、ゴム系を選ぶ方が少なくありません。ゴムの感触が好きだったり、慣れ親しんでいるからだと思われます。最終的には自分が握りやすいと思うグリップを選択してください。
劣化していなくても2年に1度くらいはグリップを見直そう
グリップ交換の時期ですが、2年に1回ぐらい換えるのがベターです。それはグリップ自体の劣化もさることながら、2年くらいたつと、スイングが変わってしまっている可能性が高いからです。グリップ交換する際にグリップの種類を変えることで、ヘッドのバランスや振りやすさを調整することもできます。
まず、ゴム系のグリップかプラスチック系のグリップの選択をしてください。専門店で実際に握ってみるなどして、自身の好みやスイングに合わせて選ぶことが重要です。
グリップを変える際には、グリップ重量にも注意してください。ヘッドの重さやバランスに合わせて、適切な重量のグリップを選ぶことが重要です。グリップ重量が変わることでヘッドのバランスが変わり、振りやすさや球筋に影響を与えることがあります。また、重いグリップを使うことでヘッドが軽く感じるなど、個々の感覚によっても変化があります。
新しいグリップに交換する際には、新商品を試してみることがおすすめです。今まで使用していたことがない新商品の中に、自分のスイングや打ち方に合うグリップが見つかる可能性も大いにあるからです。
【解説】市川雄一郎
GDOにて多くのゴルフメーカー、パーツメーカー、プロゴルファーを取材し、ゴルファーへ最新の情報を発信する仕事にかかわる。すべてのゴルファーに合うクラブを作りたい。その思いで2011年に大蔵ゴルフスタジオ町田をオープン。2016年大蔵ゴルフスタジオ世田谷をオープン。さらに2020年には大蔵ゴルフスタジオハワイをオープンしている。大蔵ゴルフスタジオ公式HP/www.ogs-p.jp/
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